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Jun 13, 2005

靖国議論の混迷

夏がくれば盛り上がる、靖国問題。
首相が靖国神社に参拝し、戦没者を追悼することについて、賛否論が国内外で巻き起こる季節だ。

が、その議論には混乱がある。
靖国参拝の賛否、是非を論ずるには2つの観点があるからだ。

1・外圧により戦没者慰霊の方法を変えることについて(外交問題)
2・靖国神社が首相が戦没者慰霊するのにふさわしいかどうか(国内問題)

ごっちゃにするから、論点がわからなくなってしまう。
議論をするには、これを分けて考えるべきだ。

2について、様々な議論があるのはまだわかる。
が、1については明白だろう。
「外圧により、慰霊方法を変えてはならない」という結論だ。
要するに、靖国であろうと、新規慰霊設備であろうと、外圧をかけられた場合、どうするのかということだ。
「靖国」だから外圧によって変えるべきというのは、論外だ。
では、「靖国」には中韓の反感があるか変えるべきだとすれば、「新設備」にも反感があった場合、どうするのか。その理屈であれば、新設備に対しても、何か手をうたなかなくてはいけなくなる。つまり、中韓のために慰霊方法を決めるということに他ならない。 そもそも、戦没者慰霊は、戦没者のためにするものであり、外国のためにするものではない。
この外圧は、内政干渉以外のなにものでもあるまい。

これから、靖国参拝問題を語るのであれば「外国に配慮して=外圧により戦没者慰霊方法を変えることの是非」と「国内での戦没者慰霊の場としてふさわいいかどうか」を分けて論じるようにしてほしい。
往々にして、「靖国は戦没者慰霊の場としてふさわしくない」という論が「中韓が文句をつけているから、戦没者慰霊の場としてふさわしくない」という本論であり、それを補強するために色々な理屈をつけているだけだからだ。
そのような方には、「外圧に屈するべきである」という論をまずきちんと明示してくれれば、無駄な議論をする必要がなくなるので、お互いに大変、有益だと思うのだが。

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