May 31, 2005
自己責任
産経抄5月30日(産経新聞 = Sankei Web)という記事(コラム)が掲載された。
私はこれに大きく同意する。
なにか勘違いした論評が溢れているが、まず、どんな状態でイラクに入って拉致されたにせよ、邦人救出に対して全力を尽くすのは当然である。
だから、この斎藤氏にも以前の人々にも政府は救出のために行動を起こした。
ただ、なぜ、最初のイラク人質事件の時に「自己責任論」がもりあがったのか。
それは、家族と支援者という連中が、責任を日本政府に転化するような言動を大々的に繰り広げたためである。
あまつさえ自衛隊撤退という、国家の勧告を無視して招いた結果の尻拭いを国家に“要求”するという行為をしたためだ。
私は、以前のエントリでも自己責任とは「自分のケツは自分で拭う」ことだと言っている。
それを踏まえた上で、斎藤氏の行動を(武装テロ組織が発表した通りの状況だとした上で)論ずれば、「▼投降すれば取引材料にされたうえ、惨殺されると承知しての抵抗だったようだ。ぎりぎりの場面でのこの判断は、少しの甘えもない武人のものである。」という産経抄の味方に賛成する。
フランス外人部隊という対テロ、対内戦の最前線で戦ってきた、そして、それでも日本国籍を捨てなかった斎藤氏には、当然、自分が捕虜になった場合の状況は想定できたはずだからだ。
これこそ、まさに、自己責任の完結であろう。
そして、結論は、産経抄と同じくなる。
「▼イラクで起きた日本人の人質事件では、さまざまな議論がなされてきた。命を賭す覚悟もなく甘い考えで戦地に赴くことは厳に戒めねばならないが、徹底したプロ意識と勇気の人を前にすると自ずと頭が垂れてくる。」
と。
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