May 10, 2005

勉強に楽しみは必要ない

新しい教科書では、歴史教科書ばかりに関心が集まっているが、他の教科書ももちろん、改訂になっている。
そこでは、カラーページを増やしたり、版形を大きくして図版を増やしたり、流行作家や歌手を題材にしたりするなどしている。
曰く「楽しく」学ばせるためだという。
しかし、“楽しさ”は、勉強に必要なのだろうか?

楽しいことを一生懸命にやるなんてことは、当り前だ。
ゲームでも趣味でも、そんなことは熱中できる。
しかし、“学問に王道なし”という。つまらないことでも、勉強することに楽な道、近道はない。苦しくてもコツコツと積み上げていかねばならないといういことだ。
楽しくなくてもやらなくてはならないことがあり、それを積み上げていかねばいけないということ自体が教育なのではないだろうか?

社会人になった時のことを考えてみよう。
大部分の人にとって、仕事は苦しいだろう。だから、ストレスに関することがあれだけ話題になるのだ。
そこに、「楽しいこと」しか知らずにきた学生が入ってきたらどうなるのか?

仕事でも勉強でも、人が動くのにもっとも強い動機は「楽しみ」ではない。「やりがい」である筈だ。
その「やりがい」がなんであるかは人それぞれで構わない。
だが、苦しいこと、辛いことの中にも「やりがい」がある。だからこそ、苦しいこと、つらいことを続けていける。
そうしたことを学ぶこともまた、教育であり、社会に通用する人間を育てていくことになろう。

今の“勉強”とやらの有り方は、子供に媚びて表面上の学力を伸ばそうとするばかりで、教育にはなっていないのではないだろうか。

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