Apr 28, 2005
福知山線事故の置石
ついに福知山線脱線事故の死者が100名をこえてしまった。 国内鉄道事故で、死者が100名を越えたのは、昭和38年の国鉄鶴見事故以来。ATS導入後では初の惨事である。平成12年の営団日比谷線中目黒駅衝突事故と同様、従来の鉄道工学の常識を覆すような事態がおきた可能性もあり、原因究明がまたれる。
その、原因究明の中で、“置石”という存在が取りざたされている。
元々、JR西が、レール上に粉砕痕があったことから置石があったことを強く示唆する説明をしたところから浮上したものだ。
なにやら、JR西が責任回避をしようとするにおいもするし、脱線車両が巻き上げたバラストを後続車両が踏んだのではないかという見方もあり、実際のところ、置石だったのかどうかは現時点では不明だ。
だが、多くのマスコミで言われているように、仮に置石があったとした場合でも、事故原因と関係ないとする見方には賛成しない。
というのは、現在、一部で報道されているような、速度超過→急ブレーキが主因とするなら、置石との因果関係も考えられるからだ。
一般に、置石などを踏んだ場合、よほどのものでない限り、列車はそれを粉砕(つぶして)しまい、安全運行にはほとんど支障がない。しかし“踏んだ”ことが感じ取れたなら、すぐに緊急停止して、状況を確認することが、運行規定には定められている筈だ。
となると「速度超過で進入してきた電車がカーブ手前で置石を踏む。→それを察知した運転士はマニュアルどおり緊急停止しようとして急ブレーキ→脱線」という流れが成立する余地があるのではないだろうか。
私がここに記したことが、本当に原因であるかわからない。大体、事故調査委員会が時間がかかるといっているものを、私がわかるわけはない(余談だが、報道では、JR、警察、事故調の事故原因についての見解が断片的にバラバラで報道されるので、混乱を増しているように思う)。
ただ、「置石はあったとしても関係ない」「急ブレーキが原因」と並べて報道できてしまうマスコミの、ものの見方の浅さに腹がたつのだ。
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