Mar 31, 2005

堀江氏の能力……

ライブドアの堀江社長が、韓国・中央日報の単独インタビューにこたえた。
あまりにも疑問点満載なので、列挙してみよう。

■「日本の大企業の成長が止まっているのは韓国の三星のような強力な指導者(オーナー)がいないためだ」
ダイエー・中内氏、西武・堤氏、セゾン・堤氏、日本マクドナルド・藤田氏。
みんな強力なオーナーとして経営にあたったが、業績的に晩節を汚した。
もちろん、日産・ゴーン氏のように(オーナーではないが)強力な指導者として成功した例もある。
企業の成長とは、そんなに単純なものではないのは、少し例をあげればわかることだ。

■韓国の情報技術(IT)レベルは日本よりも一枚上であり、造船、鉄鋼、繊維などもすでに韓国に追い越された状態
韓国がウイルスで多くのネットワークが機能不全に陥ったのはつい去年のことだった。それでも、ITについては、韓国が進んでいる面も確かにある。
しかし、製造業においては、その製造機械やコアとなる部品の多くを日本からの輸入に頼っていることはご存知ないらしい。この事は対日貿易赤字額からもわかる。

■ブランドをまず広く知らせる戦略で市場を狙うべきだ
こちらでは、球団買収まで提案していると報道されている。
だが、堀江氏自身、例にあげている自動車でいえば、ブランドが売れない主要な理由ではあるまい。
世界第四位から三位を狙おうという大会社・トヨタが国内にあり、ホンダ以外は外資系が入っているとはいえ国内メーカーも有力である。大きなアドバンテージをもたない限り、海外メーカー(韓国に限らない)がシェアを拡大することは困難であることは、容易にわかるだろう。
日本車が海外(特に米国)で売れ始めたのは、オイルショックにより、その省エネ性能が欧米車に対して大きなアドバンテージになったからだ。

■日本のメージャーブランドのうち、経営不振に陷った企業を引き続き買収すればいい。
これは、韓国の経済戦略としては理解できる。
が、反日国家として政府が大きく舵をきった韓国に、日本の企業買収をすすめる神経は、日本人として理解できない。
危機に対する感覚が希薄なのか、国際感覚が欠如しているのだろう。
日本でも兼韓が広がりつつある中、自分の商売にとってもマイナスだと思うが。

■新しい教科書を作ったからといって世の中は変わらない
「新しい歴史教科書」などに対しての思想的な批判なのか? そうだとしたら、私は思想的に支持できない。第一、自分の思想に会わないからつぶしてしまえ、という非健全な考え方に思える。
教育では何も変えられないという批判なのか? そうだとしたら、大いに間違いである。教育というものがいかに国家を左右するかの例は枚挙に暇がない。
いずれにせよ、「友好的提携」を呼びかけている企業グループの、思想的な柱となっているものを批判するのは、企業人として致命的なミスであろう。

つまり、堀江氏は経済人(言い方をかえれば、金脈をみつける嗅覚。そしてそれを勝ち取るパワー)としては優れているといえる。
だが、その企業経営者としての能力には疑問符がつくし、政治・社会をみる能力については、全く期待できない。
なにより、わざわざ、このような事を韓国紙に話すということが、最大の疑問だ。

私はこれまで、産経のオピニオンを守るという立場からのみ、反堀江氏という立場を表明した。
しかし、これからは、明確に反堀江氏という立場にたつ。
このような人間には、経済もマスコミも任すことはできないからだ。

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