Jan 21, 2005
朝日新聞によるダブルスタンダード
朝日が週刊新潮の広告断る NHK改編問題めぐり(共同通信1月20日 = goo news)に報道されているように、朝日新聞は週刊新潮の広告掲載を拒否した。
原因は新潮の見出しである「朝日『極左記者』とNHK『偏向プロデューサー』が仕組んだ『魔女狩り』大虚報」を「広告内容が虚偽で、かつ当社を意図的にひぼう中傷する文言だったため、当社の広告掲載基準に照らし、掲載を見合わせた」ということだ。
新潮側は「見出しに偽りはないので、見出しを変えるような措置はしなかった」とこたえているから、「見出しを変えなければ掲載できない」というような話が朝日側からあったものと考えられる。これは「言論に対する圧力」ではないのだろうか?
この件に関する朝日のコメントをNHK問題にあてはめてみよう。
「番組内容が虚偽で、かつ日本を意図的にひぼう中傷する番組だったため、NHKの番組制作基準に照らし、そのままの放送を見合わせた」
……あれ、“NHKによる番組改編”を見事に説明しちゃってますね。
つまり、今回の朝日新聞の基準を是とするなら、朝日新聞はNHKの編集権も是としなくてはならない。NHKの編集権を否とするのであれば、今回の朝日新聞の基準も成り立たない。
実際問題として朝日新聞はこうした主張をしたのだから、NHKの編集権を是としなくてならないだろう。
つまり、NHKによる編集そのものは、NHKが番組内容を見て個別に判断するものであるから、政治家からの示唆・圧力があった証拠とはいえなくなるという理屈になる。
また、朝日新聞は「内容が虚偽であれば、掲載拒否(=圧力、実力行使)をしてよい」と主張していることになる。であるなばら、NHKの番組も内容が虚偽であるなら圧力をかけてもよいということに理屈になる。
実際、どんな内容であったにせよ、広告掲載拒否も朝日新聞という一社が独自に「虚偽」と判断したのだから、NHKが社内で「虚偽」だろうと「偏向」だろうと、どのように判断しようとも、問題ないということになる筈だ。
つまり、朝日の広告掲載拒否の理屈と、朝日のNHKへの圧力批判の理屈が噛みあわない。 ありていに言えばダブルスタンダードであり、自社の都合のよいように主張しているだけにしか受け取れない。 朝日新聞は、この点について説明責任があるだろう。
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