Nov 09, 2004
マスコミと民主主義と衆愚政治
米大統領選は現職のブッシュ大統領が当選した。
この結果について、対立候補のケリー陣営や米マスコミはともかく、日本のマスコミまでもが「アメリカ国民の選択は間違っている」「ブッシュを選択したのは馬鹿だ」と吹聴する始末だ。
つまり、マスコミ達は賢人として「ケリー」という「正解」をもっていて、それに沿わなかったから「馬鹿」だというのだ。
あげくには「こんな国が民主主義の代表国としているのが恥ずかしい」といコメントがでていた。
思い上がりも甚だしいといえる。
一応は正当な選挙で選択された結果を、つまり民主主義を否定しているのは、彼らマスコミのほうだろう。
一方で、マスコミは、最近の自衛隊イラク撤退論議では、「国民の60%以上が撤退させるべき」などと世論を背景にして撤退論を形成している。
こちらには「国民の選択は間違っている」「撤退を選択したのは馬鹿だ」という論にならないのはなぜだろうか。
それを検討しなくては、ブッシュ再選批判報道と評価基準が異なる、いわゆるダブルススタンダートになっている。
とはいえ、本当はスタンダートは一つなことは自明だ。
マスコミが望む「正解」に沿っている場合は「世論を利用する」。異なっていれば「世論は間違っている」。
先に「正解」(=マスコミが望む結果)がありきということである。
もっとも、彼らが論を一歩進めて米が衆愚政治に堕ちたというのであれば、一聞の価値がある。それは現在の民主主義政治制度の限界を指摘することに他ならず、それを乗り越えるための論議にもつながるのだから。
Edit this entry...
wikieditish message: Ready to edit a entry.