Jun 25, 2004
データ操作の恐怖
「パソコンに熱中するとキレやすい…脳科学者が指摘」(読売新聞6月22日)
YahooにもTOPICSとして出たので、ご存知の方も多いだろう。
森教授が「ゲーム脳」という言葉を広めたといってよく、この人が「ゲームをやるとキレやすい」という“科学”を広めている。「パソコンやテレビゲームに長時間興じると、創造力や理性など人間らしさに関係する脳の前頭前野と呼ばれる部分の機能が低下する」。日本大文理学部の森昭雄教授は前頭前野の活動が低下した状態を「ゲーム脳」と呼ぶ。
それが、きちんとした研究であれば、私も何もいうことがない。
しかし、この記事は、こう続く。
さて、この記事の笑いどころにお気づきだろうか?森教授は、加害女児も好きだったチャット(ネット上のおしゃべり)を行っているときの前頭前野の脳波を、3人に対して調べた。最初の5―10分は脳の活動を示すβ波が増えたが、その後は出なくなった。携帯電話によるメールや漫画本、アニメでも同様だった。
ネットとはいえ、文章を作るために脳は活動していると考えがちだが、森教授は「チャットや携帯メールは文章を練らず、惰性でやっている」と指摘する。前頭前野が弱くなると、自己抑制が出来ず、動物的、本能的に行動するという。
サンプルが3人なのである。
そして、電話や面と向かってのおしゃべりとの比較もないのである。
これは、恣意的にデータを操作することが十分に可能だ。
100人サンプルをとったら、1割にしか該当しない結果かもしれない。
面とむかってでも会話に熱中すると、同じ脳波かもしれない。
……とはいえ、こうした記事を見出しだけで見ていれば、おかしさに全く気づかないだろう。イメージだけがどんどん先行していく。
そうしてどういった事態が待ち受けるのか──私は、恐怖する。
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