May 06, 2004

自己責任とは

自己責任という言葉が一人歩きしているような気がする。
色々と意見はとびかっているが、そもそも自己責任とは何ぞやという定義をしていなくては、議論はかみ合わない。
私が思うに、要は「自分のケツは自分で拭け」ということだろう。
イラク人質事件でいうならポイントは2つだ。

1.リスクを正しく把握していたか?
外務省の渡航情報をはじめ、現地での情報などで、リスクをきちんと把握していたのかどうか。
リスクを正しく把握できず、冬山にTシャツでいくような愚挙を犯していたなら、これ は非難されるべきである。

2.「覚悟」ができていたか?
もし、リスクを正しく把握できていたとしたら、この点が問題になる。
危険を冒してもやらなくてはならないことがある。そう考えるのは自由であるし、実際、そういう場合はある。渡航の自由は憲法で保障された権利でもある。
ただ、権利の裏には義務がある。
今回でいうならば、政府勧告も無視して危険地域に赴いた(=自分の権利を行使した)結果に生じたことには、自分で責任をとるという義務がある。
つまり「自分に何かあっても、自分のためには何もしないで構わない」という覚悟があるべきだ(もちろん、政府は邦人保護の義務がありますから、そうした意志表示があった場合でもベストを尽くして救出にあたらなくてはならない)。

「命がかかっている以上、自衛隊撤退を要求するのは当然」と言われては、家族も含めて“覚悟”が欠如していたこと指摘せざるをえまい。
再び尾篭な表現をさせていただければ、「自分のケツを他人に突き出して“拭け!”と 要求する」ように見え、結果として拭いてもらってにもかかわらず、それに対するお礼すらない。
こうしたことが、直感的に国民に見抜かれ、自己責任論という世論が盛り上がったのであろう。

NYタイムズに日本の自己責任追求論批判が掲載された。
記事を書いた日本支社の日系人のデスクは偶然にも、朝日新聞社内にあるそうだ。
記事参照

ネット上にて、類似するドイツでのケースがあった。
記事参照
この記事は、今回の事件よりかなり前に書かれたものであるし、マスコミの文章ではないので、比較的信頼できると私は考えている。

Posted at 22:55 | WriteBacks () in 社会 | Edit
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