Apr 22, 2004
奇妙な人質生活
最初の3人の人質事件。こんな展開になってきた。
武装集団、ビデオ撮影時に「もっと怖がれ」と要求 3人が証言(産経新聞4月20日)
まあ、脅迫ビデオをつくるのに、より効果的になるように演出すること自体は不思議ではない。。
だが、日本政府はこれを演技と見抜いたことは誉めるべきだ。実際、3人は普段はゲスト待遇だったと証言しているのだから。
もちろん、こうした情報を交渉中には外部に公開できるわけもない。その辺も含めて日本政府は見事だったというべきだろう。
一方、的外れに思えるのはこの記事だ。
武装勢力“一揆”だった…昼農民、夜戦士 (ZAKZAK[夕刊フジ]4月20日)
『とくに日本人誘拐事件でも、農民一揆の様相が色濃くうかがえる。
ボランティアの高遠菜穂子さん(34)ら3人を誘拐した武装勢力「聖戦士旅団」もそうだ。』
と記事中ではしているが、イラクの農民がビデオをデジタル編集してCD-Rにやくような機材を所有しているのだろうか? それどころか、FAXでも珍しいという報道をきいたのだが……。
後の2人を拘束したのはそうなのかもしれないが、最初の3人にはあてはまらないだろうことは容易にわかりそうなものだが。
さらに妙なのはこれだ。
所持金すべて奪われた」高遠さんら3人、聴取に説明(読売新聞4月20日)
ガソリンスタンドで給油中に拉致されたというのも、今まであった証言情報と食いちがう。 更に、所持金を全て奪われたというのだが、カメラや時計はもったままであった。 後の2人のうち安田氏はカメラをとられたと証言(ZAKZAK4月21日)しているというのに……
そして、奇妙というか凄いというか。
人質ビデオに謎の日本語男…「言って、言って」指示(ZAKZAK4月21日)
「捜査当局では日本語に精通した諜報員が誘拐・監禁の指揮をとり、武装集団の組織と指示系統を分からなくするため控えていたが、ヤラセ発言の部分で思わず正体を現した可能性がある」という。なるほど「旧バース党などの諜報機関」が関わっていたとしたなら、様々な疑問点も説明がついてくる。
が、新たな疑問がわく。
広島・長崎を知っているほど日本に精通し、わざわざ日本人を狙って誘拐したのに、なんの成果もないまま解放したのは、なぜだろうか。
一人ずつ殺していけば、日本の世論はゆさぶられ、より効果的になった筈だ。
それとも、イタリア人やアメリカ人を殺害したり、サダム政権時代にはクルド人に毒ガスまで使ったというイメージで判断してしまうのが間違いで、日本人やボランティアは殺すことができないという親日家で情に厚い人々なのであろうか?
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