Apr 21, 2004
渡辺修孝の両親が哀れ
イラクで後で拘束された二人が帰国した。このうち、NGO「米兵・自衛官人権ホットライン」メンバー、渡辺修孝が成田で一騒動をおこした。
特に強調したいのは、空港まで出迎えた両親との対面である。
これを映像報道などから再現してみるとこうなる。
父・国雄氏「帰れたんだから、(日本政府や国民に)お礼を言ってもらいたい」
母・和枝さん「そうだよ」
渡辺「連絡があって初めて向こうの大使館の人が迎えに来ただけなんですからね」
謝意を示すことを拒否。
国雄氏「こっちの状態と向こうの状況は違うと思う」
渡辺「え」(不満そうに)
国雄氏「おまえにはおまえの考えがあるけど、今日、ここにあるってことは、皆さんのおかげさまなんだから」
渡辺「ただ、その前にちょっと話をさせてください。僕も社会的にイラクまで行ってやってきたことがありますんで」
謝意よりも自分の主張を先にすると言い張る。
国雄氏「そうじゃなくて」
和枝さん(涙ながらに)「それはあんたの仕事だからやったらいい。わたしは帰る」
渡辺「あ、そう」
和枝さん「ただ皆さんに、『ありがとう』って、こんなに心配してたんだから、言ってね」
日本政府や国民に感謝の気持ちを伝えるよう説得する両親に、渡辺は聞く耳をもたない。
やがて、渡辺の支持者(NGOメンバー)が、親子の間に割って入る。
和枝さん「やっと会えたんですから親子で話をさせてください」
渡辺「泣いてんじゃねぇよ! 大丈夫大丈夫」
そして、圧巻だったのは、午後3時からの記者会見である。
渡辺「自分は共産主義者で日本政府に対し反戦活動を行っているから『日本政府はたすけてくれないな』と思っていた」
なお、この発言は今のところFNNニュースジャパンでのみ報道されたようだ。
まず、傲慢この上ない態度に多くの人は目を疑い、憤慨するだろう。
親が涙を流しながら訴えることに聞く耳をもたない。
そして、自分の目から見える範囲だけを捉えて「政府は何もしていない」という。水面下の折衝や何かは行われていただろう。よしんば、政府のしてきた手が何も成果があがっていなかったとしても、それは結果論であり、救出のための活動を行ってきた政府関係者がいるのは間違いない。
自分の救出のために尽くしてくれた人に対して、まず最初に感謝するというのは、常識的行動であり、それをするように説得した両親の見識は至極当然のものだ。
しかし、それを全く聞き入れず、自らの主張のみを述べようとする。そして、メンバーに引き離されたといっても、本人がそれをいやがるでもなく、むしろ邪魔者がいなくなったとでもいわんばかりの態度。
渡辺の常識を疑うのが当然で、親が(そういう子供に育ててしまった責任はあるが)哀れでならない。
そして、記者会見での共産主義者発言。
彼の主義主張がなんであるかはっきりと発言してくれたことは評価しよう。下手に耳障りのよい言葉をならべて騙しにかかられるよりよほどよい。それに、個人の主義主張は自由であるのだから。
だが、それで「政府が助けてくれないと思った」というのは、彼の全くの主観にすぎない。日本政府がそんな“差別”をするほどの度胸がないことはいうまでもない(人質に何かあれば政権が吹き飛ぶかもという利己的動機も含めて)。彼の妄想だ。
人は一人では生きられない。
渡辺がなすべきことはイラクでの出来事を語ることでも、自分の意見を主張することでもない。
日本政府と国民に謝意と謝罪を示す。
人としての最低限の礼節なくしては、いかに高尚な主張をしても、ただのエゴにしか聞こえない。
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