Apr 11, 2006
小泉後継レース
民主党が自壊し、またも古い表紙を飾ることしかできなかったことから、政局は小泉後継レースに焦点がうつったといえるだろう。
小泉後継、といえば、やはり筆頭は安倍官房長官。それに福田元官房長官が本命・対抗として浮上してくる。
小泉直系・右派である安倍と、反小泉派・親中派である福田とでは、その支持が政治的思想信条にも直結する(と見られる)だけに、自民党内で深刻な対立となる可能性があるのは厄介だ。
加えて厄介なことは、これが同じ森派であるということだ。
両社ともかつての派閥オーナーのJrでプリンス。格からいえば、福田が長兄、安倍が次男の関係。だが、国民の人気は逆。
どちらをたてても、すっきりとはいかず、折角、第一派閥に踊り出た森派の分裂含みになる。
また、派閥力学的にいうと、同派閥で首相を連続して輩出する例はほとんとない。
かつては、大平首相が選挙中に倒れたことにより(伊東正義臨時代行を挟んで)鈴木首相が跡をつぐという例があっただけである(いずれも宏池会)。これは、それまでの抗争などもあってのアクシデント的例外だ。
森から小泉も同じ清和会同士で、森の“討ち死に”と、派閥臭が薄い(それまでも度々、派閥と無関係に総裁候補として立候補していた)ことと、空前の“フィーバー”から半ば予期せぬ首相就任となっている。
ここで、森派が3人連続の首相ということを、旧来型の派閥オーナーである森が強行するかどうかということに疑問が残る。
参議院選挙で傷がつくこともおそれ、森は自派の候補、二人ともを立候補させない可能性が高い。
となると、谷垣、麻生が登場してくる。
谷垣は国民的知名度が低いのと、旧宏池会を大同団結させてしまうおそれがあり、これは他の派からすれば避けたいところだろう。
一方、麻生は党内基盤の弱い河野グループでありその意味では目が弱い。ただ、自民党・・親中派の中心人物、河野といえども、自派の麻生の首相就任は支持せざるをえなくなるだろうから、こうした連中の動きを牽制することができる。
そんなわけで、自民党内の派閥力学からすると、意外に麻生の目もあるのではないかと思う。
もっとも、前回の総選挙で選挙民の力というのを思い知らされた自民党が、派閥力学だけで選べるのか、そうしようとした時、国民がどう反応するのか。
“小泉裁定”の可能性も含めて、まだまだ余談を許さない。
これからも注意深く政局を見守っていきたい。
writeback message: