Aug 24, 2005

総選挙をめぐる奇妙な(?)動き

自民党の天敵といえば、朝日新聞である。
が、最近の社説はこんな感じになっている。

造反新党 小選挙区制の非情さ(朝日新聞8月23日 = asahi.com)では、末尾こそ『郵政民営化一本やりで「新しい自民党をつくる」という首相の主張は単純にすぎる。社会保障をはじめその他の重要政策では、民主党の方が具体的な公約を示している。政策本位の自民党に変身すると胸を張るなら、郵政以外の政策ももっと真剣に語るべきだ』『剛腕ぶりと政策のあいまいさ。有権者はその両面を吟味する必要がある』としながらも、文中で『強引に見える首相の手法には賛否があろう。だが、政党本位の小選挙区比例代表並立制という選挙制度のもとでは、論理的には当然のことではないか』と、小泉自民党の“刺客戦術”を評価している。

更に郵政改革 公社のままの危うさ(朝日新聞8月24日 = asahi.com)になると、民主党の郵政改革案を『強制的な縮小を打ち出した民主党案の方が一見すると明快だ。しかし、現在の稼ぎ頭である郵貯を急速に小さくすれば、公社の経営は悪化し、職員の雇用や郵便局ネットワークに影響は避けられないのではないか』と自民党と同じような主張で批判。
加えて『将来の経営形態について、自民案と民主案は大きく異なる。自民党が「民営化」を明確にしたのに対して、民主党は「あらゆる選択肢を検討する」にとどまる。郵貯の民営化や廃止といった具体的な方向を示すべきだが、そこまでの踏ん切りはつかないようだ』として、労組との関係で曖昧化したことを暗に批判することを続ける。『公社という形態が、国の監視は甘く、公開企業なら受ける株式市場からのチェックもない中途半端なものであることだ。今でさえ郵政公社はさまざまな業務に乗り出して、民間とのトラブルになっている。「国の信用」と公務員の身分保障を保ちながら、民間を圧迫するという「いいとこ取り」になるのであれば最悪の選択だ』ときては、民主党案は立つ瀬がない。
当然、末尾も『自民党案に懸念はあるが、将来の姿がみえない現行の民主党案は、さらに問題が多い。私たちはそう考える』と、自民党よりも民主党を批判する文章で締めているのである。

アドバルーンであれば、1日分の社説だけでいいような感があるだけに、この二日続けての“自民党擁護”は奇妙である。一方で郵政選挙、解けない三つの疑問(朝日新聞8月24日 = asahi.com)として自民党批判記事も書いているだけに。
これは、朝日新聞得意の煙幕なのか、揺らぎなのか、何かの罠(笑)なのか……まさか、路線変更ということはないだろうが。
いずれにしても注視していきたい。

奇妙といえば、国民新党旗揚げに参加した長谷川憲正参院議員(自民党・旧橋本派で元郵政官僚)が離党して、新党日本に所属しなおした。
これは、国民新党に23日に青森が地盤の比例選出・津島恭一前衆院議員(自民党・旧橋本派、ちなみに祖父の弟は太宰治だとか)が加入したことにより「六人」と政党要件を一人オーバーした。一方で国民新党が「四人」で政党要件に足りないことから、数合わせでトレードしたというのが一目瞭然だ。
この新党が、自民党追い出され組の選挙互助会都市用・田舎用という存在でしかないことを改めて周知する結果となったことはいうまでもないだろう。
こんなわかりやすい自爆をするのも奇妙だが、それだけ追い詰められているということだろうか。

今のところ、小泉自民党に有利な風ばかりふいているが、まだ先は長い。
この風は吹き続けるのだろうか? それとも、凪になり、あるいは逆風となるのだろうか??

Posted at 09:48 in 政治 | WriteBacks ()
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