Aug 23, 2005

わけのわからない新党

綿貫氏─亀井氏による国民新党、ついで田中康夫長野県知事をかついだ新党日本が結成された。
すでにマスコミですら見抜かれている通り、理念なき選挙互助会というのがふさわしい集団だが、報道を並べていくと面白い。

当初の報道では「もうひとつ新党つくる話ある」 国民新党の綿貫代表(朝日新聞8月20日 = asahi.com)となっていて、新党日本の準備が示唆されている。
が、いざ立ち上がると新党日本結成 田中氏就任、揺れた決断(朝日新聞8月21日 = asahi.com)によると『 新党日本結成の情報を聞いて国民新党のメンバーは「えっ。聞いてない」と驚きの声をあげた』と報道されている。
……えーと、国民新党は健忘症? それとも、マスコミ報道されている情報も党内でうまく伝達できていない問題組織か。
あるいは、マスコミ発にしろ、国民新党発にしろ、出来レースということをかくすための田舎芝居なのだろうか?
しかし、国民新党の綿貫代表、新党日本と「いずれ合併」(朝日新聞8月22日 = asahi.com)とあっさり、当選後の合流が既定路線=選挙対策で政党を分けたことを事実上、自白。
農村部ではともかく、都市部では綿貫・亀井党では勝てないということから、田中康夫をかついだ別政治集団を立ち上げたというのが端的に示されてしまった。
おまけに、国民新党には民主党の小沢一郎副代表に近い田村秀昭参院議員が民主党を離党し、政党要件を満たすための「5人目」の議員なったことで、新党の背後に小沢氏がいるのではないかとあれていたのが、反小泉派議員「拒む必要ない」 民主・小沢氏、連携示唆(朝日新聞8月23日 = asahi.com)、衆院選:新党との連携も政権交代の選択肢 小沢民主副代表(毎日新聞8月23日 = MSN-Mainichi INTERACITIVE)ということで、傍証を小沢氏自ら示している。

ただ報道並べただけで、こうも透けてくるようでは、国民を馬鹿にしているといってもいいだろう。
それとも、こう見せるのが策で、なにか大きな仕掛があるのだろうか??

ところで、郵政反対派であり今回の新党日本にも名を連ねた小林興起氏、青山丘氏、荒井広幸氏は亀井派に所属している(滝実氏のみ旧橋本派)。 亀井派といえば河野一郎から中曽根派と、岸から福田派を経た三塚派の分派である亀井グループが合流したものだ。亀井氏はかつて警察官僚で極左事件を担当しており、また、若かりし頃は青嵐会に所属、石原慎太郎氏を擁立して自民党総裁選に臨んだこともある。それらのことから、一般に「右派」として認識されている筈だ。 それなのに、なぜ左派として認識されている田中康夫氏と組むのか疑問視する向きがある。 だが、実は亀井派と田中康夫氏は意外に近しいらしい。柏村武昭参議院議員(亀井派)のホームページ「政策集団志帥会総会に田中康夫長野県知事」によれば、2004年11月11日に田中康夫氏が亀井派で講演を行っているのがわかる(ところで、その上の記事が外国人参政権付与反対という意見であり、これが並んでいるのはなにかの冗談だろうか)。また、「政策集団志帥会の大パーティー」でも2005年4月20日の志帥会のパーティーに田中康夫氏が招かれていたこともわかる。
考えてみれば、亀井氏も田中康夫氏も外国人参政権付与賛成派という共通点があるなどしており、もう少し調べてみれば、いろいろとあるのかもしれない。
いずれにしても、この「田中康夫代表」というのは、亀井派の流れからすると自然なことのようだ。単なる人気取りでくっついたというわけではないらしい。
もっとも、両者とも底の浅さを露呈していいるといっていいだろうが。

そして、その田中代表が早速、パフォーマンスを開始している。
新党結成挨拶ということで、各党を回ったそうだが、その際の自民党の武部幹事長の対応にフォーカスしてみよう。
民主のコピーは「自作」 田中・長野県知事が使用中止要求(産経新聞8月22日 = Sanke Web)では(ただし、実際は共同電の丸写し)、『武部勤幹事長が「会議中」を理由に会わず』と、武部氏は所在しており、かつ、実際には会議中ではなかったのに口実をつくって会わなかったようなニュアンスを漂わせている。事実だとすれば、大人気ない態度だといえよう。
ところが、新党「日本」:田中代表、各党にあいさつ(毎日新聞8月22日 = MSN-Mainichi INTERACITIVE)では『武部勤幹事長が不在』と、単純にいなかったようになっており、かなり印象が異なる。
更に新党日本が始動、田中知事を前面に各党あいさつ(読売新聞8月22日 = YOMIURI ONLINE)では詳しく報道されており、『武部幹事長が報道各社のインタビュー中で、世耕弘成・広報本部長代理が応対した』となっている。これなら、武部氏が田中康夫代表と会えなかった理由がきちんと存在している。しかも、『田中知事は「あいさつに行くのもしきたりで、あいさつを受けてもらえるのもしきたりだと聞いている」と、記者団に対し武部氏の対応に不満を示したが、自民党職員は「アポなしでくるんですもの、対応できませんよ」と苦い表情だった』と続いている。
となると、わざとアポなし訪問をして『各党の対応が悪い』と印象づけるための選挙戦術であり、そこに、共同などはのかってイメージ操作をしていると見るべきではないだろうか。
早くもマスコミによる“反自民工作”ははじまっているのだ。

こうして報道を並べてみるだけで分かる“新党”の如何わしさ。
それぞれの選挙区の選挙民たちは、果たしてどのように判断するのであろうか?

Posted at 15:13 in 政治 | WriteBacks ()
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