Aug 18, 2005
片山さつきをどうするのか?
自民党は郵政民営化に反対した議員を総選挙で公認せず、その選挙区には賛成派を公認議員として出馬させる方針をとっている。
こうした「刺客」としてあげられた候補の中に財務省の女性キャリア、片山さつき氏の名前があがっている。
片山さつきといえば、枡添要一の別れた妻であるが、それよりも有名なのは昨年の予算段階において防衛庁担当の主計官だったことであろう。
その時の彼女の、陸軍重砲や潜水艦を時代遅れの兵器と主張するなどの出鱈目な軍事知識ぶりは、月刊誌にもとりあげられるほどであった。
軍事専門家について勉強したというが、本当の専門家ならそんなことはいわないだろう。
ましてや、それだけを専門に日夜、研究を行っている自衛隊に対して、俄か勉強で、自分の意見のほうが正しいと主張するのは、自分の才能に溺れている証拠ではないだろうか。
第一、国防という重大な問題において、一主計官が兵器整備体系や大幅な定数削減に口を出すのは越権だ。財務省の役目は国策に従って適切な予算を割り振ることであり、各省の仕事のやり方を指図するものではないはずである。
閑話休題。
ともかく、この難儀な「片山さつき」氏。しかし、放っておけば事務次官とまではいかないまでも、美人エリート官僚として注目されていることから、それなりに出世するだろう。
となると、今後、予算を主導する自民党としては非常に困った存在になる。
そこで、体よく財務省から追い出すための作戦が、今回の擁立ではないだろうか。
今回の擁立により、自民党は財務省から扱いにくいエリート官僚を追い出すことができた。それだけでなく、もちろん、当選すれば自民党は議席が増えてプラス。議員になっても、一年生で女性ではたいした発言力ももてないから大勢に影響を与えることもない。そして、落選すれば、彼女の政治・官僚生命を断つことができる(なにせ、鞍替出馬させて選挙に負けさせ、政治生命を断つというやり方は、派閥政治華やかりし頃の自民党の常套手段だ)。
比例の順位によって、落選させる気なのか当選させる気なのかははっきりするだろうが、短中期的には、自民党にマイナスになることはない。
してみると、したたかな自民党の術中に片山氏は嵌ったということになろうか。
ただ、片山氏が当選した上に、それを重ね、従来の女性議員になかったような発言力を身につけることに成功すると……軒先貸して母屋とられるということにならなければよいのだが。
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