Mar 25, 2004
魚釣島での中国人活動家逮捕は当然
日中間で帰属問題が発生している尖閣諸島の魚釣島に上陸した中国人活動家を沖縄県警が不法入国の現行犯で逮捕した。
領有権が、元来、日本のものであることはいうまでもないことであり、ここでは経緯は省略する。それよりもこの逮捕という行為そのものを賞賛したい。
一部では日中関係の悪化を懸念する声もあるというが、あまりに狭視野的なものの見方だ。領土問題においては、その正当性もともかく「実効支配」をしているということが非常に重要な問題になる。これは、北方領土やパレスチナ問題を見れば明らかだろう。
そのため、ここで日本の警察権が尖閣諸島に及んでいるということを示すのは実効支配を国際的にもしらしめることになり、日本にとっては非常に有利なことなのである。
また、どうやら中国側もこの問題を大きくする気は当面ないらしい。
中国側の反応を拾うと、「中国には中国の問題がある」「逮捕について、憤慨と抗議を(表明)した」(駐日大使)、日本側の「冷静な対処」を求めるとともに、尖閣諸島問題の「話し合いによる解決」を呼びかけた(中国外務省)ということになる。
このコメント靖国問題などの中国のコメントと対比させてみると明らかにトーンが低い。これは、中国は国内向けにも“強面”の態度はとらざるをえないが、今回の処置そのものを大きくとりあげないという意思表示ではないだろうか。
日本側の『今回上陸した活動家は、ボートなど移動手段を失っており、放置すれば、問題が長期化する恐れがあった。強制退去を前提に逮捕という強制措置を取った背景には「中国側も、早く問題を片づけた方がいいはず」(政府筋)との判断があったと見られる』(読売新聞3月25日)という見方はあたっていると思われる。
もっとも、老練な中国外交だ。今回は丸く治めておいても、後々、外交カードとしてきってくる可能性は十分にある。そのときでも、日本は毅然とした対応を示すことが必要である。
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