Mar 22, 2004
台湾総統銃撃事件
台湾の総統選挙の最中、19日に陳水扁総統と呂秀蓮副主席が銃撃された。この銃撃への同情票もあって、僅差で陳・呂の現役組が再選を果たした。
二人の命に別状もなく、犯人も捕まっていないことから、対立陣営の連戦氏側は、これを自作自演として非難している。
怪我の程度から見て口径は小さい。となれば、射撃音も小さくなり、あれだけの騒音の中では、よほど近くにいなければ犯人を瞬時に特定することはできまい。これは、目撃者や軽微の対応が遅れることになり、犯人が捕まっていないということになるだろう。
弾薬の方は鉛製と銅製ということになっているが、これはよくわからない。鉛製というのは一般的だが、銅製というのは野生動物の鉛中毒を防ぐために近年、散弾銃などで狩猟で使用されたりしているが、まだ一般的ではない。あるいはジャケット弾の被覆部分とも考えられるが、「弾が砕けて残っていた」との報道もあることから、ジャケット弾とは考えにくい。他に銅製といえば、スパルタン弾とよばれるものがあるが、これだと、銅製弾頭があたった筈の呂副総統はもっと大きな傷になっている筈だ。
弾は「自作」という報道があるのだが、その場合、銅製の弾というのは台湾では一般的なのだろうか。
ともあれ、結果的に軽症だったが、精度が低いであろう自作弾に小口径の銃、目標は移動中という組み合わせでは、狙ったところに命中させることは難しく、軽症で済んだのは結果論だろう。まして、雑踏の中からの射撃では不確定要素が多くなりすぎる。これをもって自作自演というには苦しい。もし、私なら、JFKのようにビルからの狙撃や、レーガンのように歩いているところなどを狙わせる。
もっとも、矛盾するようだが、結果的に軽症になりやすい組み合わせだったことも確かだ。その意味で台湾当局の「博打の胴元が陳陣営を勝たせようとした」という説には説得力がある。
つまり、「自作自演」としてはハイリスクにすぎるが、「胴元が殺さない程度に攻撃」ならリスクとメリットにバランスがとれる。
もちろん、ちと頭のおかしいヤツが成功率などたいして考えないで射撃したという線は捨て切れないが。
ともあれ、台湾は政情不安になっているようだ。これも、国論を二分するような争点があり、80%以上という高い投票率があってこそのことだ。
無関心という名の無責任を続けている日本の国民には見習ってほしいほどである。
writeback message: