Apr 18, 2005

国連常任理事国入を目指そう

国連常任理事国入を目指す、最近の日本の戦略に、国内でも一部で異論がある。
だが、私は、目指すべきだと思う。

まず、私は国連中心主義などという戯けた幻想に付き合うつもりはない。
国連は、国際政治においては、所詮ツールにすぎないからだ。
冷戦期には全くといっていいほど機能しなかった安保理が、冷戦構造が終結し、超大国が唯一・アメリカになったとたん、機能しはじめたのは、それがツール(この場合はアメリカの、ということ)にすぎないことを露呈したといえよう。
だが、そんな国連を、米同盟の一角としての重きを成すためにしろ、国連改革を行うにしろ、常任理事国入には意味があると考える。

まず、日本外交としての戦術の問題がある。
日本はその国連に加盟国中最大の資金提供を行っている。
それだけの支出を行っている組織に、応分の発言力を求めるのは当然だ。
そんな基本中の基本ができていないことが問題であり、今からでも是正を求めるに遅くない。

次に、安保理は、大きな国際会議であるのに、日本が常時参加できないという問題。
特に、国連は実行力に乏しいとはいえ、大義名分を整えるだけの力はあるのだから、こうした会議に常時参加できるようになることは、重要である。

そして、これが最大の理由だが、第二次大戦の戦後体制終結の象徴的な出来事になるからだ。
国連は、よくいわれるように、UN=United Nations。すなわち、戦時中の米英露を中心とする「連合国」、そのままの名称である。
いってみれば、戦勝国による“勝ち組クラブ”が国連であるといえよう。これは、旧敵国条項の存在などからも容易に読み取れる。
ここに、敗戦国である日本(さらにいえばドイツ)が加わるということは、“勝ち組クラブ”=戦勝国の組織としての国連の終結を意味する。
国連を改革するにしろ、潰すにしろ、この意味合いは大きい。
国連の本質を変えてしまうという話だからだ。

以上のことから、私は日本の国連安保理常任理事国入を支持する。
これが実現すれば、日本国内でも、戦後のくびきから逃れようとしている今、国際社会においても、戦後のくびきから脱することは非常に重要であり、その象徴的なものなるであろう。

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