Apr 12, 2005
ローマ法王の葬儀
4月2日に死去したローマ法王ヨハネ・パウロ2世の葬儀が8日に行われた。
この葬儀に日本からは川口順子首相補佐官が参列したが、これに対して、もっと“大物”を参加させるべきだったという批判の声がある。
私もそうした意見に賛成だ。
各国はどうだったかというと、米はブッシュ大統領、ブッシュ元大統領、クリントン前大統領、ライス国務長官ら、仏・シラク大統領、英・ブレア首相、独・シュレーダー首相・イラン・ハタミ大統領、シリア・アサド大統領、アナン国連事務総長、タイ・スラキアット副首相、シンガポール・ジャヤクマル副首相、イスラエル・シャローム副首相といった元首級の面々だ。
厳密にいえば、英は(法王と喧嘩して勝手につくった)英国国教会であるし、米は(カソリックと対立して新天地を求めた)プロテスタントの国である。
それでも、大統領・首相を送り込んできているのは、それだけキリスト教というものが、それらの諸国の背骨であることを示しているのではないだろうか。
確かに日本はキリスト教国ではないし、キリスト教信者は(カソリックとプロテスタント、諸派を合計した上でも)圧倒的な少数派である。
しかし、ヨハネ・パウロ2世の業績もさることながら、欧米先進国の精神的バックボーンであるキリスト教の最大ともいえる弔辞を、日本が軽んじられたとうけとめられると厄介ではないだろうか。
そして、もう一つ。
法王の葬儀に参加することに、国内左派は、おそらく文句をつけないだろう。
となれば、彼らが靖国神社参拝や、天皇陛下の宗教行事に対して唱える“政教分離違反”というスローガンが、ためにする反対であり、ダブルスタンダードであることが、如実に晒されるいい機会だっただろう。
それがもったいないと思うのだ。
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