Mar 03, 2005

日本と中国の文化の差

くず称賛と五島市を訴える 倭寇の墓整備で中国学生(共同通信3月2日=goo news)という記事があるのだが、これだけではわかりにくい。倭寇頭目の墓碑めぐり、中国で日本側関係者に民事訴訟(読売新聞3月2日=YOMIURI ON-LINE=goo news)までくると、概要がつかめる。
16世紀、倭寇の頭目であった王直の故郷、安徽省黄山に、長崎県福江市(現・五島市)の関係者が墓碑を整備したことに、南京の大学院生が損害賠償などを求める民事訴訟を起こしたというものだ。

彼ら曰く「民族の裏切り者の碑を整備し、民族感情を傷つけた」「処刑された海賊の墓碑を日本人が整備するのは許しがたい」としているのだが、墓碑を整備した理由は「日中貿易開拓で果たした役割に感謝するため」であり、別に中国を攻撃しているわけではない。
歴史的評価が分かれるとこだが、その“光”の部分にスポットをあてて、歴史上の人物を称えただけのことだ。

“民族の裏切り者”というのが、「倭寇=日本人海賊に協力したこと」(これ自体、認識が間違っているが)をさしているのか、「中国人なのに中国人に海賊行為を行ったこと」をさしているのか不明だが、今回に先立つ1月末には、南京の大学教員が「処刑された海賊の墓碑を日本人が整備するのは許しがたい」として故意に傷つけているという。

こういった、歴史上の人物の墓碑をも攻撃するような行為は、いくら反感があっても、日本では考えがたい。
死者に鞭うつという言葉は、日本ではネガティブな言葉として使われるのだが、中国ではそうではないのだろう(そういえば、元々、史書からきた言葉であった)。

こうした事件一つとってみても、日中間の文化が隔絶していることがわかる。
共通の見解をもとうというほうが間違っているのだろう。

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