Nov 16, 2004

北朝鮮と日本と米国

第3回日朝実務協議が終了し、訪朝団が帰国した。
今回、日本のマスコミは北朝鮮側に入国を拒否されて同行できなかったため、会談の詳細がようやく明らかになりつつある。

既に各種報道で明らかにされているので、改めては述べないが、北朝鮮の言い訳振りは子供の理屈のようで呆れる。
もっとも、それに右往左往させられている日本の現状にも呆れるところは大きい。
今回もめぐみさんのものという遺骨が北朝鮮側から渡された。
遺骨のDNA鑑定には、時間がかかるものと思われる。制裁論が高まっているとはいえ、この鑑定結果を待たなくては、さすがに政府は動きにくいだろう。これでまた時間が稼がれてしまう。また、火葬された遺骨というものはDNA鑑定が難しいものなのなので、“否”という鑑定結果が出ても、それを北朝鮮は言い訳にすることができる。
見え透いてはいるが、突っ込みにくいといういやらしい戦術だ。

一方、米国では、コリン・パウエル国務長官が辞任を表明した。
国務省は日本でいえば外務省にあたるが、パウエルは米統合参謀本部議長出身であるため、軍部にも影響力があった。
他にも辞任する閣僚がいるとされ、後任も不明な状態であるから断定はできないが、彼が辞任することで、穏健派の勢力は後退するだろう。
強硬派の勢力伸長は、対北朝鮮だけに限ってみれば、日本に有利に働く。
北朝鮮が恐れるのは、何よりも米国の武力であるため、同盟国・日本への対応も、それを意識せざるえなくなるからだ。

利用できるものは利用し、引くばかりでなく強い“押し”もなくては、外交というものは進展しない。
ましてや、日本側には北朝鮮と国交正常化するさしたる理由はないのだから。

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