Aug 03, 2004
中国の矮小なるナショナリズム
サッカーのアジアカップにおいて、中国人観客の反日的な観戦態度が問題となっている。
場所が重慶であったことから、重慶爆撃などにより反日感情が強いのだという説明がされている。もっとも、私は(一部マスコミも報道しているように)実際の事実がどうであったかより、そういう教育をされてきた(特に江沢民時代)のが原因だと考えているが、これも考察すると長くなるので、一先ずおいておくとしよう。
さて、反日感情が強いというそれ自体は事実であるし、異常なレベルとはいえ試合中のブーイングはまた、仕方があるまい。
だが、国歌吹奏中にもブーイングを行うというのは、日本という国家に対する侮辱行為だ。更に、日本人選手が怪我をすると、それに拍手までしたという(■日本のけがに拍手喝采(産経新聞7月29日))。
これはスポーツ応援のレベルではなく、国際常識にも反する行為である。
一部報道では「応援スタイルがやや違うだけ」などと評していたが、中国をかばうにも程があるだろう。
中国観客はインタビューで明確に「うさをはらすためにスタジアムにきた」「日本が“反省”をしていないから」というように、反日活動をするためにスタジアムにきたことを名言していた。
実際、中国人観客は、日本国歌吹奏にはブーイングするのに、続く相手国の国家吹奏には静まりかえる。また、観客が日本を非難する政治的主張(魚釣島領有権問題)のプラカードを掲げていたことも報道されている。これは「(日本の対戦国の)応援にきた」のではなく「日本にブーイングしにきた」というのを端的にあらわしているだろう。
まず、「応援」の問題ではなく「日本非難」をしたいがための行為だということを認識すべきである。
それでも、これが試合に対するものにとどまっているうちはよい。
しかし、日本人サポーターが、「中国人観客を刺激しないために」国旗を広げることを事実上禁止され(一部にはゲートで国旗を没収されたとの報道もあるが、未確認)、あげくには試合終了後、中国人観客から物を投げつけられるという事態は異常そのものだ(この様子はTV朝日で実際の映像が報道されていた)。
いくらアウェーであっても、安全に応援することもできないのでは、中国という国の矮小なナショナリズムを露呈している。
更には、こんな事も起きている。中国人報道陣、ジーコ監督に「台湾問題」で“迷”質問(読売新聞8月2日)(要約:日本サッカー協会作成の英語の代表チーム紹介パンフの地図で、中国が黄色く塗られているのに台湾が黄色く塗られていないことに対して抗議する意図で、中国報道陣から質問が出た)。
領土問題は確かに繊細な問題だが、それをジーコに質問しても仕方あるまい。スポーツの世界と政治の世界は完全に切り分けることができないのは事実だが、中国人のやり方は、そうしたレベルを越え、場をわきまえていないこと甚だしい。呆れるより他にない。
重慶での反日問題にたいし、日本サッカー協会は敏感に反応した。7月25日の時点で、AFC(アジアサッカー協会)に抗議文を提出している(日本サッカー協会がAFCに抗議文(夕刊フジ7月26日))。
また、ジーコ監督も国家吹奏中のブーイングに批判のコメントを発表している。
なんと毅然たる態度か。すぐに中国に対して腰砕けになる日本政府にも見習ってほしいものである。
それにしても、これが「対中国戦」となったらどうなってしまうのだろうか。
今後、中国ではオリンピックが開催される。出場自体をボイコットとはいわないまでも、対戦形式の競技での「対中国戦」はボイコット(棄権)したほうがよいのではないか。
確かにそれで“得”をするのは中国選手であるが、日本人選手と観客の身の安全にはかえられまい。
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