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Apr 16, 2004

人質解放と新たな拉致

イラクで拉致されていた3人が介抱された。まずは無事であったことを喜びたい。
今回の事件をどうとらえるかは今後の日本にとって重要な問題になってくるだろう。参考までに各新聞社の意見(以下全て4月16日付)。

[3邦人解放]「喜ばしいが教訓も少なくない」(読売新聞社説)
「正しいと信じる目的のためならば手段は常に正当化される――といった幼稚な理屈はテロリストと狂信者だけにとどめておきたいものである」(読売新聞編集手帳)
問われる「自己責任」、退避勧告に法的拘束力なく(読売新聞)
邦人人質事件 ひとまず解放を喜びたい(産経新聞社説)
三人はようやく解放されたが、示唆することは多い(産経新聞産経抄)
イラクの人質事件――解放の喜びと新たな不安(朝日新聞社説)
解放の報にはほっとしながらも、この戦争への疑問は、ふくらむばかりだった(朝日新聞天声人語)

朝日は人質解放というよりも、そこから自衛隊派遣の是非に話をとばしているのであまり参考にはならないか。
ともあれ、日本が国際的に地位を向上させればさせるほど、例え逆恨み的であっても、その行動を妨害しようと思うものは増え、テロのターゲットになる。日本人は「どこにでもいける」という権利をもつが、それは「自己責任」という義務があるということは忘れてはいけない。個人個人に危機管理が問われているのである。そのことをこの事件から読み取って欲しい。

しかし、(元)人質達の元気さには驚いた。報道では、頭巾をかぶらせられてモスクに入ってきたということだが、聖職者協会の事務所の映像では、初期の段階から、“綺麗”なのだ。
外傷や暴行のあとは見られず、肌つやもよい。時計やカメラといった高級品も所持したままだし、服も綺麗。髭も伸びていない。察するに、食事などはきちんと提供されていた上、日用品・携帯品は全て返却され、解放前にはシャワーと髭剃りをさせてくれたのだろう。優しい相手だ。あるいは、既に拉致グループから部族などに身柄が移管されていたのかもしれない(それでも、荷物を返却してくれたのだから、厚待遇だ)。

色々と疑問点や不明点がある。 遠からず記者会見があるものと予想されるので、それに注目したい。 ただ、全世界が注視しているといってもよいので、あまり国際常識から外れた、恥をさらすような言動だけはしてほしくないところだが。

解放された一方、新たに2人のジャーナリストが拉致された。 一部始終を見ていたというイラク人男性からの電子メールによると、次のようになる。

  1. 撃墜された米軍ヘリの撮影にいくことにした二人は、タクシーの運転手の危険だという忠告を無視して出発。
  2. 途中、武装勢力の私的検問にひっかかり、引き返すようにいわれる。だが、米軍ヘリの残骸を撮影したいからと言い張り、結局、撮影するならついてこいといわれて、そこから移動。
  3. 5分走ったところで、3台の車に囲まれる。中国人だとごまかそうとしたが、パスポートがでてきてアウト。拉致される。
……自業自得である。
米軍ヘリの墜落現場=反米武装勢力の所在地であることは当然だろう。ジャーナリストを含む外国人拉致が多発し、日本人も拉致されたまま帰ってこない(当時)という状況で、そんな地域に行けば、かなりの確率で拉致される危険があると覚悟するのが当然であろう。解放された3人より一層、自己責任が重いといわざるをえない。
もはや、イラクに業務命令以外でとどまる者は全員が、自己責任で行動することといざという時には自分に構わずに行動してくれ、とする文章を一筆書いておくべきだろう。その覚悟ができない者はイラクで活動すべきでない。

■4/19追記

無事、二人が解放された。
本人達の弁によると、ヘリの残骸を取材しようとしたのではなく、戦闘地域にいきたかったということだ
とはいえ、好んで反米武装組織のいる危険な地域にいこうとしたことにはかわりなく、自業自得であるということにもかわりない。

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