Dec 03, 2004
新Netscape登場
Netscapeといえば、インターネットブラウザの現在形を構築・普及させたソフトであり、圧倒的なシェアをもっていたソフトである。
その後、IEのOSバンドルによる無料配布というOSの独占を背景としたMSの“潰し”によって、急速にシェアを喪失。
従来のソースを全て捨て去ってオープンソースによる新エンジンの開発という手段をとるものの、AOLの買収、カリスマ=マーク・アンドリーセン離脱など転落の一途をたどる。
AOLはNetscape6,7をリリースしたものの、評判は悪く、特に7以降はAOLが積極的に展開する意思を示していなかった。
一方、オープンソースコミュニティとして完全にNetscapeからスピンアウトした形になったMozilla Foundationは、Mozilla Suite,Firefoxといった“製品版”ブラウザを意欲的に開発し、特にFirefoxは大きく注目されているところである。
こうして、Netscapeは遺志がMozillaに引き継がれ、ブランドとしてはフェードアウトしてインターネット界から消えていく……と思われていたところ、突如、Netscapeの新ブラウザが発表された。
Netscapeの新ブラウザは、FirefoxとIEの「どっちも採り」(Itmedia12月1日)だ。
なんと、IEとFirefoxの両方のエンジンをサポートしているという。
これは、確かに事前に発表された「意表を突く機能」を搭載したといえよう。
これにより、ユーザーは、それでしか表示されない頁も多く存在するIEと、セキュリティに定評のあるFirefoxを簡単に切り替えることができる。
面白い発想だ。
Netscapeが記事中にもあるように「いいところどり」を目指しているのは明らかだが、逆にいうとIEとFirefoxの「違い」がわからないと、旨みがわからないということにもなる。となると、一部マニアしか使われないようなものになってしまう可能性も……
とはいえ、Netscapeをかつて愛用していた身としては、ぜひともブランド復活してほしいものだ。
Nov 19, 2004
Firefox拡張機能
Firefoxの魅力の一つに、豊富な拡張機能があります。
xpiで提供されるそれらの機能は(そのサイトからのソフトインストールを許可にしておけば)ブラウザ上からクリックすることでインストールすることができ、大変手軽です。
また、インストール後も「ツール」→「拡張機能」で削除や設定変更、あるいはVerUPの検索などを簡単に行えるのもよいです。
現在、私が使っている拡張機能はこんなところです。
Tabbrowser Extensions
Mozilla Suiteの頃から愛用しているタブブラジング拡張機能。
一時、拡張しすぎで動作が重くなりましたが、機能を個別に指定することで、ある程度解消されています。
タブをダブルクリックでの新規タブ作成や、タブごとへのクローズボタンの表示、新規タブの開き方の細かい制御などができます。
Sage
いわゆるRSS/ATOMのfeedリーダ。Firefox組込となって、サイドバーに表示される。
専用ソフトに比べるとやや簡単なものだが、どうせブラウザで記事は見るので、Firefoxの中に取り込まれているのがありがたい(多くのRSSリーダソフトはHTML表示にIEコンポーネント使用しているのが個人的にイヤ)。
私は1日に1回程度しか更新のないサイトのRSSリーダとして使用しています(ニュースサイトなど煩雑に更新のかかるサイトはThunderbirdのRSSリーダでチェックしています)。
Ez Sidebar
Slidebarを分離して別ウインドウとして表示したり、任意のWebページをパネルとして追加できます。これとSageを組み合わせると、表情に便利です。
Search Button
検索バーにボタンを追加するのが主目的? 私は、検索することが多いので、自動的に検索バーの履歴を削除したり、新しいタブを開いてアクティブにして検索結果を表示する機能を愛用しています。
ieview
世の中にはIEでしか動かないサイトも結構多い。そんなときに、この拡張を使うとリンクを右クリックして「Open Link Target in IE」を選択することで、URLコピペなどをしなくてもIEでサイトを簡単に開くことができて便利。
Popup ALT Attributes
画像にalt属性で設定された代替テキストを、NC4以前やIEなどと同様にポップアップ表示するための拡張機能です。
本来のHTML定義からすると、画像が表示されさすれば必要のないはずの機能ですが、実際にはナビゲーションとして表示しないとサイトを巡ることが難しいようなサイトもありますので、それへの対応ですね。
Text Link
リンクになっていないURI文字列をダブルクリックしたときに、リンクのように開けるようにするものです。頭が完全じゃなくても(例えば、ttp)解釈してくれるのがよいですね。
こうやってみると、“outsider reflex”さんの拡張に頼っていることが丸解り。
優れたアプリを提供してくださることに多謝。
拡張機能を選択することで、自分好みの機能でカスタマイズできるFirefoxは、当然、各個人によって使いやすいものになる。
ただ、その冗長性の高さが、逆に初心者には敷居が高く感じないかと心配してしまう。
Nov 17, 2004
Thunderbird
といっても人形劇でもV6が宣伝してたやつでもない。
Mozillaのメーラーの方である。
Thunderbird V0.9の英語版が公開されてはや二週間近く。Win版では特に問題がなさそうなので、導入を試みました。
今まで、0.8を使用していたので、セオリー通り拡張機能削除→アンインストール→0.9インストール。各種データも問題なく移行しました。
なお、テスト用ですが、日本語化情報はこちらMozilla L10N - Thunderbird 0.9 Contribute JLPから取得しています。
0.8から0.9でのVerUPで追加された機能の目玉は、「Saved Searchフォルダ」(設定された検索条件に基づいてメッセージを1つのフォルダでまとめて表示。その検索条件を保存できる)、「メッセージグループ」(任意のフォルダ内で、選択した項目でメッセージをグルーピングする)機能のようです。
しかし、個人的には、表示条件(「全て」「未読」「最近のメール」とかのやつ)が各フォルダごとに設定・保存できるようになったことと、RSS機能の文字コード対応が強化(バグフィクス?)されていることが有難いですね。
また、相変わらずスパムフィルタが強力なのも嬉しい限り。
スパムメールに悩まされている方は、一度、試してみてはどうだろうか?
Nov 10, 2004
Firefox Ver1.0正式版
Mozilla Foundationは日本時間で9日夜、ついにFirefoxのヴァージョン1正式版をリリースした。既にMozilla Japanから日本語版の無料ダウンロードが開始されている。 V1.0PRの時には、日本語版公開の遅れが一部で批判されていたが、今回は初期リリースの言語コンポーネントとして含まれており、日本語化プロジェクト(ほとんどがボランティア!)の皆さんの仕事ぶりに頭が下がる。
さて、既にPR版を使っていた私は、拡張機能を全て無効(Disable)にした後、上書インストール→拡張機能を再び有効、という手順でアップグレードを行った。 一部、拡張機能で「今回のバージョンに対応していない」という警告が出たが、最新版に差し替えることで問題はなし。 非常にスムーズに移行も完了した。
Firefoxは、かつてNetscapeとして知られていたブラウザからスピンアウトして生まれた軽量ブラウザ(インストールコンポーネントは4.7MB)である。
私がこれを使用する理由は幾つかある。
- NetscapeをVer3の頃から愛用しており、それをずっとバージョンアップしてきた。
- 上記流れでMozilla Suite Ver1.7を使っていたが、同コンポーネントが肥大化し、重くなってきた。
- Firefoxには豊富な拡張機能があり、好み(使用方法)に応じてそれを組み合わせることができる。
- IEと比べ、セキュリティが高い(もちろん、デファクトスタンダードであるIEのほうが狙われやすいという点はあるのだが)。
- タグブラジングが使いやすい。
- 機能強化が随時行われている
- マイクロソフトが嫌い
いずれにしても、ブラウザがIEに独占されている状態は、好ましくない(市場原理が働かないから品質が向上しない、事実上、一社の動向にWeb技術が左右される)から、Firefoxには頑張ってもらいたいところだ。
