Jun 28, 2005

ミュージカルバトン?

最近、色々なブログで、ミュージカルバトンというものを目にする。
Blog僻地である私のところにはとんできていないが、要するに『音楽に関するいくつかの質問が「バトン」として回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、というルール(→はてなダイアリー)』のものだ。

次の5人に渡す? どっかで聞いたことのあるフレーズだ。
そう、チェーンメールではないか。
つまるところ、これは、ブログ向けチェーンメールでしかない。

確かにミュージカルバトンの場合、チェーンメールによくある悪戯的なものでも、デマ情報でも、怪しげな勧誘でもない。内容自体は別に非のうちどころがない。
しかし、なぜ「1人」ではなく「5人」なのか。
チェーンメールは内容以前に、無限連鎖を意図しているところに問題がある。
ミュージカルバトンも内容が問題なのではなく「方法」が問題なのだ。
ネズミ講のように、広まっていくこと自体が“悪”なのである。
なぜなのかというのは、既存のチェーンメールへの注意を示す言葉をミュージカルバトンにいれかえて考えてみればいい。

最初、5人にミュージカルバトンを送ったとする。そのうちの2人がミュージカルバトンをまわすこととし、それぞれ5人にミュージカルバトンを送る。Blogなので、1日に1回これが行われるとする。30日後(=30回目の転送)では5億人が5人ずつミュージカルバトンを送ろうとすることになるという計算だ。
膨大な“数”は、限りあるBlogリソースを食いつぶすだろう。登録者の多いBlogシステムはミュージカルバトンの大量発生で障害が発生し、それがインターネットそのものに悪影響を及ぼす可能性すらある。
あるいは、個人レベルで考えてみよう。
それだけの“数”となれば、同一人物に何度も同じ内容のミュージカルバトンが送られてくることになるだろう。送ってきた相手にミュージカルバトンは止めて下さいと説明しても、また別の人間からミュージカルバトンが送られてこよう。しかも、それは何度も、何年間も繰り返されるかもしれないのだ。

もちろん、5億人などというのは、机上の空論だ。
5人に2人も送らないかもしれないし、同じ人は二度目は送信しないだろう。あきがきて自然に収束するといったところか。
だが、なぜ、無限連載を意図するものが悪いことなのか、という説明になっているだろう。
連鎖を止めなければ、この状況に限りなく近づいていくということなのである。

ミュージカルバトンは、内容によってでなく、その方法によって、チェーンメールと同じ問題をもっている。だから、止めるべきだ。
これが、私の考えである。

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Feb 17, 2005

Nifty-Serveの終焉

パソコン通信大手のうち唯一残っていたNiftey-Serveが、ついに2006年3月末日をもってその幕を下ろすことを決定した。

パソコン通信とは、現在のインターネットとは全く異なるもので、基本的にコマンドラインベースのテキストオンリー(Telnetと近い感覚だ)によるサービスで、また、事業者間の接続は原則としてないという代物だ。
87年4月からサービスを開始したNiftyは、先行するPC-VAN、ASCII-NETに追いつき、やがてはASCIIを抜いて、PC-VANと二強時代を形成した。
そして、かつては会員百万人を誇ったのだが、現在は二万人程度だという。

私はいわゆる黎明期からパソコン通信を行っていた人間で、音響カプラによる通信からはじめた世代だ。1200bpsのモデムが高速モデムとうたわれ、漢字がでない端末がまだ多く存在することからカナ(ANK)派と漢字派の対立があったり、定額通信サービスがないことからNTT(みかか)破産と呼ばれる電話代パンクなど、懐かしいTOPICSがいくらでも出てくる。
一方、現在に繋がる事件も多々あった。
いわゆる「荒らし」、なりすまし、多重ハンドル、詐欺事件、プライバシー問題、Lharc(現在のLhaの原形)の登場、顔文字の発展~アスキーアート、ネット結婚……etc。

ノスタルジーにひたるのはともかく、パソコン通信が市場として再び立ち上がることはあるまい。
だが、登録された、比較的身元がはっきりしている人だけが参加できるネットワークで、他ネットワークとの接続がなく、かつ、そのネットワーク内で、複数のコミュニティが存在しているサービス──と書くと、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)と酷似しているとはいえないだろうか。
SNSはパソコン通信の後継者なのかもしれない。

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Feb 02, 2005

不可解な判決

ジャスト「一太郎」の販売中止を命じる 松下アイコン訴訟で判決(Itmedia2月1日)というニュースに驚いた。
松下電産の「情報処理装置及び情報処理方法」(特許番号第2803236号)に、ジャストの「一太郎」「花子」が抵触しているというもので、製造・販売の中止と製品の廃棄を命じる判決がでたというのである。
ただし、仮執行は認められていないし、ジャスト側は控訴するとのことなので、当面、両ソフトの販売には影響しない。

それにしても、不可解な判決である。
特許は1989年10月に出願され、1998年7月17日に登録された。
内容は「「アイコンの機能説明をさせる第1のアイコン」をクリックしてから第2のアイコンをクリックすると、第2のアイコンの機能説明をしてくれる処理」だという。
判決では「表示画面上に,各種のデータや処理機能を絵又は絵文字として表示したもの」でさえあれば「アイコン」であり、同特許の技術的範囲に属すると認定。「同特許には進歩性がない」としたジャスト側の主張を退けている。
しかし、この認定では、ほとんど全てのPC用アプリケーションがこの特許に抵触するということにはならないか?
それこそ、WindowsというOS自体、これに抵触するだろう。松下は早くマイクロソフトを訴えるべきだ。

だが、89年10月といえば、既にMac-OSは6.0.2にまでなっている。松下の出願を特許と認めること自体に疑問が残る。ジャストのいうように「同特許には進歩性がない」ということになろう。
判決を読んでいくと、ジャストは今回争点となったヘルプ機能について「Windowsのヘルプファイル機能を利用しているもので、Widnowsの標準機能にすぎない」として、ジャストを訴えること自体が的外れであるとしている。
それに対して、松下は「ヘルプ表示プログラム等がWindows標準機能であったとしても、それを呼び出すようにつくったのはジャストであり、一太郎・花子をインストールしなくては、そのヘルプは現れないのだから、“ジャストが”特許侵害をしている」と主張した。
これに対して、裁判所は「被告は,Windowsというマイクロソフト社のオペレーティングシステムそのものに,本件発明と同様の機能があるから,被告製品は「その発明による課題の解決に不可欠なもの」ではないと主張する。その主張の趣旨は必ずしも判然としない」としている
……いや、重要な争点だろう、これは。
例えば、エクセルに特許侵害があったとする。
そうすると、エクセル本体だけでなく、エクセル連携やエクセル用フォームとかで、エクセルの(特許侵害にあたった)機能を利用している全てのものが、特許侵害を認められるということになる。
法的判断は別として、「主張の趣旨がわからない」っていうのは、問題だろう。
更に、この後段には「あくまで被告製品をインストールしたパソコンによってしか実行できないものであるから,被告製品は本件発明による課題の解決に不可欠なものであり,被告製品をインストールする行為は,本件特許権を侵害する物の生産であるといわざるを得ない。」としている。
これも妙な話で、特許侵害要件である「機能(=ヘルプファイルの呼び出し)」の判断と、ジャストがその機能で利用するために用意している「データ(=ヘルプファイルの中身)」が混同されてしまっているようだ。

どうも裁判長に理解が欠けているような気がする。
そう思って、少し裁判長について調べた。
高部眞規子裁判長は最高裁調査官も勤め、知財の法務のエキスパートらしい。論文なども多いようだ。
また、青色LED訴訟の時に少し話題になった、味の素事件判決の地裁裁判長で、発明者に相当の対価1億9935万円を認める(ただし、使用者の貢献度95%,共同発明者間における原告の寄与度5割)判決をした人物でもある。
どうも、コンピュータにあまり詳しくないのに、知財の専門家であるあまり「特許」を手厚く保護しようとしすぎたのではないかと想像する。

どのような判決が出るにせよ、高裁では、もう少しコンピュータを理解できる人物が裁判長となることを願う次第だ。

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Dec 03, 2004

新Netscape登場

Netscapeといえば、インターネットブラウザの現在形を構築・普及させたソフトであり、圧倒的なシェアをもっていたソフトである。
その後、IEのOSバンドルによる無料配布というOSの独占を背景としたMSの“潰し”によって、急速にシェアを喪失。
従来のソースを全て捨て去ってオープンソースによる新エンジンの開発という手段をとるものの、AOLの買収、カリスマ=マーク・アンドリーセン離脱など転落の一途をたどる。
AOLはNetscape6,7をリリースしたものの、評判は悪く、特に7以降はAOLが積極的に展開する意思を示していなかった。
一方、オープンソースコミュニティとして完全にNetscapeからスピンアウトした形になったMozilla Foundationは、Mozilla Suite,Firefoxといった“製品版”ブラウザを意欲的に開発し、特にFirefoxは大きく注目されているところである。
こうして、Netscapeは遺志がMozillaに引き継がれ、ブランドとしてはフェードアウトしてインターネット界から消えていく……と思われていたところ、突如、Netscapeの新ブラウザが発表された。

Netscapeの新ブラウザは、FirefoxとIEの「どっちも採り」(Itmedia12月1日)だ。
なんと、IEとFirefoxの両方のエンジンをサポートしているという。
これは、確かに事前に発表された「意表を突く機能」を搭載したといえよう。
これにより、ユーザーは、それでしか表示されない頁も多く存在するIEと、セキュリティに定評のあるFirefoxを簡単に切り替えることができる。
面白い発想だ。

Netscapeが記事中にもあるように「いいところどり」を目指しているのは明らかだが、逆にいうとIEとFirefoxの「違い」がわからないと、旨みがわからないということにもなる。となると、一部マニアしか使われないようなものになってしまう可能性も……
とはいえ、Netscapeをかつて愛用していた身としては、ぜひともブランド復活してほしいものだ。

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Nov 19, 2004

Firefox拡張機能

Firefoxの魅力の一つに、豊富な拡張機能があります。 xpiで提供されるそれらの機能は(そのサイトからのソフトインストールを許可にしておけば)ブラウザ上からクリックすることでインストールすることができ、大変手軽です。
また、インストール後も「ツール」→「拡張機能」で削除や設定変更、あるいはVerUPの検索などを簡単に行えるのもよいです。

現在、私が使っている拡張機能はこんなところです。

Tabbrowser Extensions
Mozilla Suiteの頃から愛用しているタブブラジング拡張機能。 一時、拡張しすぎで動作が重くなりましたが、機能を個別に指定することで、ある程度解消されています。
タブをダブルクリックでの新規タブ作成や、タブごとへのクローズボタンの表示、新規タブの開き方の細かい制御などができます。

Sage
いわゆるRSS/ATOMのfeedリーダ。Firefox組込となって、サイドバーに表示される。 専用ソフトに比べるとやや簡単なものだが、どうせブラウザで記事は見るので、Firefoxの中に取り込まれているのがありがたい(多くのRSSリーダソフトはHTML表示にIEコンポーネント使用しているのが個人的にイヤ)。
私は1日に1回程度しか更新のないサイトのRSSリーダとして使用しています(ニュースサイトなど煩雑に更新のかかるサイトはThunderbirdのRSSリーダでチェックしています)。

Ez Sidebar
Slidebarを分離して別ウインドウとして表示したり、任意のWebページをパネルとして追加できます。これとSageを組み合わせると、表情に便利です。

Search Button
検索バーにボタンを追加するのが主目的? 私は、検索することが多いので、自動的に検索バーの履歴を削除したり、新しいタブを開いてアクティブにして検索結果を表示する機能を愛用しています。

ieview
世の中にはIEでしか動かないサイトも結構多い。そんなときに、この拡張を使うとリンクを右クリックして「Open Link Target in IE」を選択することで、URLコピペなどをしなくてもIEでサイトを簡単に開くことができて便利。

Popup ALT Attributes
画像にalt属性で設定された代替テキストを、NC4以前やIEなどと同様にポップアップ表示するための拡張機能です。
本来のHTML定義からすると、画像が表示されさすれば必要のないはずの機能ですが、実際にはナビゲーションとして表示しないとサイトを巡ることが難しいようなサイトもありますので、それへの対応ですね。

Text Link
リンクになっていないURI文字列をダブルクリックしたときに、リンクのように開けるようにするものです。頭が完全じゃなくても(例えば、ttp)解釈してくれるのがよいですね。

こうやってみると、“outsider reflex”さんの拡張に頼っていることが丸解り。
優れたアプリを提供してくださることに多謝。

拡張機能を選択することで、自分好みの機能でカスタマイズできるFirefoxは、当然、各個人によって使いやすいものになる。
ただ、その冗長性の高さが、逆に初心者には敷居が高く感じないかと心配してしまう。

Posted at 11:22 in IT::Mozilla | WriteBacks () | Edit

Nov 17, 2004

Thunderbird

といっても人形劇でもV6が宣伝してたやつでもない。
Mozillaのメーラーの方である。
Thunderbird V0.9の英語版が公開されてはや二週間近く。Win版では特に問題がなさそうなので、導入を試みました。
今まで、0.8を使用していたので、セオリー通り拡張機能削除→アンインストール→0.9インストール。各種データも問題なく移行しました。 なお、テスト用ですが、日本語化情報はこちらMozilla L10N - Thunderbird 0.9 Contribute JLPから取得しています。

0.8から0.9でのVerUPで追加された機能の目玉は、「Saved Searchフォルダ」(設定された検索条件に基づいてメッセージを1つのフォルダでまとめて表示。その検索条件を保存できる)、「メッセージグループ」(任意のフォルダ内で、選択した項目でメッセージをグルーピングする)機能のようです。
しかし、個人的には、表示条件(「全て」「未読」「最近のメール」とかのやつ)が各フォルダごとに設定・保存できるようになったことと、RSS機能の文字コード対応が強化(バグフィクス?)されていることが有難いですね。

また、相変わらずスパムフィルタが強力なのも嬉しい限り。
スパムメールに悩まされている方は、一度、試してみてはどうだろうか?

Posted at 10:45 in IT::Mozilla | WriteBacks () | Edit

Nov 10, 2004

Firefox Ver1.0正式版

Mozilla Foundationは日本時間で9日夜、ついにFirefoxのヴァージョン1正式版をリリースした。既にMozilla Japanから日本語版の無料ダウンロードが開始されている。 V1.0PRの時には、日本語版公開の遅れが一部で批判されていたが、今回は初期リリースの言語コンポーネントとして含まれており、日本語化プロジェクト(ほとんどがボランティア!)の皆さんの仕事ぶりに頭が下がる。

さて、既にPR版を使っていた私は、拡張機能を全て無効(Disable)にした後、上書インストール→拡張機能を再び有効、という手順でアップグレードを行った。 一部、拡張機能で「今回のバージョンに対応していない」という警告が出たが、最新版に差し替えることで問題はなし。 非常にスムーズに移行も完了した。

Firefoxは、かつてNetscapeとして知られていたブラウザからスピンアウトして生まれた軽量ブラウザ(インストールコンポーネントは4.7MB)である。
私がこれを使用する理由は幾つかある。

  • NetscapeをVer3の頃から愛用しており、それをずっとバージョンアップしてきた。
  • 上記流れでMozilla Suite Ver1.7を使っていたが、同コンポーネントが肥大化し、重くなってきた。
  • Firefoxには豊富な拡張機能があり、好み(使用方法)に応じてそれを組み合わせることができる。
  • IEと比べ、セキュリティが高い(もちろん、デファクトスタンダードであるIEのほうが狙われやすいという点はあるのだが)。
  • タグブラジングが使いやすい。
  • 機能強化が随時行われている
……などとあげてみたが、最大の理由は
  • マイクロソフトが嫌い
だからですね。
いずれにしても、ブラウザがIEに独占されている状態は、好ましくない(市場原理が働かないから品質が向上しない、事実上、一社の動向にWeb技術が左右される)から、Firefoxには頑張ってもらいたいところだ。

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May 10, 2004

SPAM冤罪被害

GW中より大量のエラーメール(1日100~200件)が着信するようになった。
中身をみると、あたかも私がSPAMメールを発信し、それが宛先不明などで戻ってきたように見えるものだ。

もちろん、私がSPAMメールを送信した事実はない。
実は学術目的ネットワークとして初期に発展したというインターネットの歴史のため、メール送信におけるセキュリティは甘く、簡単にメールの差出人が詐称できてしまうのである。
そのため、SPAM業者が全く関係のない第三者のメールアドレスを差出人として詐称することで、自らは追及・苦情を逃れたり、エラーメールの煩わしさから逃げているというわけだ。

詳細は高崎真哉氏の迷惑メール(spam)撲滅私的調査会内のスパム行為冤罪被害対策調査室に詳しい。

いくつかの対応を行い(おかげで英語でメールを書いたり、フランス語を読むハメになったが)、現在は小康状態である。ただ、これは対応の効果が出たというより、SPAM業者が何かの理由(極端な話、土日で仕事が休み)で送信を控えただけという可能性も高く、しばらくは様子見だ。

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