Oct 29, 2004

地震対策マニュアルの見直し

新潟県中越地震の報道の中で、地方自治体の職員が「なにせ初めてのことなのでどうしたらいいかわからない」というようなコメントをしていたい。
もっともではあるが、日本としてみれば多くの天災を受け、避難所というものが運用されてきている。そのノウハウが蓄積されていないということに問題を感じる。

こうしたノウハウで思い出すのは、私自身がかつてうけた“地震教育”だ。
曰く「お金は意味がないから持ち出さなくてもよい」「車で逃げることは危険だし活動の妨げになるから避ける」などなど……。
しかし、阪神大震災でも、今回の地震でもお金はすぐに使えるし必要であるということがわかった。
一方、車は、阪神大震災の時は渋滞を巻き起こし、救出・復旧・支援活動に大きな妨げとなった。しかし、今回はそれが簡易シェルターとして生命線にもなっている。

つまり、従来のような全国画一的なマニュアルではなく、全国でのノウハウを生かした上で、地域特性(インフラの普及なども含めて)を考えた本当に使える危機管理マニュアルを作成する必要がある。
そして、もう一つの問題は、それを広く周知するということだ。 就学生には学校があるが、その他の人に対しては、例えば免許の更新時、あるいは病院や銀行(農協)の待合室にブックレットを置くなど、ありとあらゆる機会を捉えなくてはなるまい。

もちろん、多くの地域、多くの場所では無駄に終わるだろう。
しかし、「最悪に備える」というのが危機管理の要諦なのだ。

Posted at 11:53 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 28, 2004

三度、日本人人質事件(続)

 人質になっていたのは、福岡の旅行者だとわかった。
 イラク入りする直前、アンマンで日本人や現地の人間に「イラクは危険だ」と翻意を促されたが、それを強行したそうで、NGOや政府関係者ではなくイラクにこれといった用件があったわけではない。
 報道によれば「旅行者だから大丈夫」「お金がなくなればホテルの外で泊まる(野宿?)」「イラクから脱出するお金をもっていなかった(所持金は1万5000円だったという)」ということで、認識が甘いとしかいいようがあるまい。
一方で、昨日、両親がコメントを読み上げていたが、あの時の親族達の異常振りを思い出すと、落差に驚かされる(というか、今回が普通の反応だろう)。

さて、この事件に、各新聞社がどのような反応を示しているかをまとめてみた。

さて、項目別に見てみよう。

    人質の行動について
  • 読売:人質になった邦人は、制止の声を振り切ってイラク入りしている。認識が甘かったのではないか。
  • 産経:これまでの情報で判断する限り、人質になった青年は軽率のそしりを免れまい。
  • 朝日:今回は人質になった香田さんの行動に疑問が多い。旅行のつもりだったのかもしれない。もしそうなら、状況認識があまりにも甘い。
  • 毎日:軽率のそしりを免れない。無謀な行動であると批判されても仕方がない。
  • 日経:それにしても人質となった香田証生さんはなぜこの時期にイラク入りしたのだろうか。あまり危険だとは思っていなかったとの情報もある。無謀な行動だったと言われてもしかたないだろう。
    自衛隊撤退について
  • 読売:テロリストの脅しに屈しないのは、国際社会の原則だ。首相が揺るぎない姿勢をいち早く示したのは、当然である。
  • 産経:小泉純一郎首相が直ちに示した「テロには屈しない」という大原則のもと、「国として救出に全力をあげる」という政府方針以外に取るべき道はない。無法な要求を受け入れることはできないのだ。
  • 朝日:朝日新聞は自衛隊のイラク派遣に反対した。しかし、前回の事件が起きたとき「脅迫を受け入れての撤退には応じることができない」と主張した。つらい判断ではあったが、「無法な要求に弱い国だ」というイメージを広げ、同じような事件を誘発してはならない、などの考えからである。私たちの立場は今回も変わらない。小泉首相は犯人の要求を拒否したが、やむを得まい。
  • 毎日:テロ組織の要求をのむわけにはいかない。首相の判断は当然である。
  • 日経:自衛隊のイラク派遣は政府が国会の審議を経て決定した国策であり、テロリストの要求に屈して変えるわけにはいかない。政府の対応を支持したい。
    社説の結び
  • 読売:一人の認識の甘さが、復興と民主化プロセスに深刻な影響を与えかねない。それが、イラクの現実である。
  • 産経:これまでの情報で判断する限り、人質になった青年は軽率のそしりを免れまい。ただ、どんな場合であれ、国民の命を守ることは国家の役目だ。テロには屈しないという原則を堅持したうえで救出に全力をあげてほしい。
  • 朝日:サマワに派遣されている自衛隊は、今年12月に派遣期限が切れる。それを延長するか、撤退すべきかについては、今回の事件とは切り離し、イラクをめぐる全体情勢を踏まえたうえで、改めて考えるべきである。
  • 毎日:テロに対しては、国内でも常に強い警戒心を持ち続けたい。
  • 日経:イラクには自衛隊員のほか、大使館員、報道関係者などがいる。従来以上に慎重な行動が求められる。

結びこそわかれているものの、全新聞とも人質の行動を軽率とし、自衛隊撤退せずという政府方針を支持している。特に朝日、毎日といった新聞も同様であることにはいささか驚いた。
今回の組織が、現体制派イラク人をも標的にしているような明確なテロ集団であるというのも影響はしているのだろうが、(論議を巻き起こしはしたものの)“自己責任”“テロには屈しない”というものがコンセンサスを得たということなのかもしれない。
ダッカ事件から30年弱。ようやくここまで日本はきたのか。

ところで、4月に人質となり解放された3人のメンバーのうち、一人が講演(!)で、「我々は武器をもっていないから解放された(助かった)」というようなことを言っていたらしい。
彼らが軍人であれば、対応がより厳しくなったのは事実だが、だからといって非武装の民間人だから助かったわけでもない(現に多くの民間人が殺害されている)。 もし、今回の人質がうしたディスインフォメーションを信じてしまったなら、悲劇であり、被害者であるともいえよう。

いずれにせよ、最も非難されるべきは人質の軽率な行動ではなく、テロ集団であることはいうまでもない。

Posted at 09:42 in 国際 | WriteBacks () | Edit

Oct 27, 2004

三度、日本人人質事件

イラクで三回目の日本人人質事件が発生した。
アルカイダとつながりがあるとされるヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者が率いる武装勢力が声明を発表したものであり、Webサイトでは映像も公開されている。
その映像をみる限り、武装勢力は従来のザルカウィ系グループと同様の装備に見え、また、自衛隊の48時間以内の撤退を訴える人質の言葉もネイティブな日本語に聞こえることから、情報の確度は高いだろう。

この事件に対し、小泉総理は、事実関係の確認・(事実だとするばなら)救出に全力をあげること・自衛隊は撤退しない、ということを指示したという。
これは全くもって当然の指示だ。

日本国内で自衛隊派遣の是非や、撤退を求める主張はあっても当然である。 しかし、だからといってテロという脅迫に屈する形で、自衛隊の撤退は行われてはならない。 テロに屈しないというのは、国家として当然のことである。
このあたりの理屈は前回の事件の時のエントリを参照してほしいが、テロに屈したフィリピンや、腰砕けになったスペインの対応などが今回の事件を招いたといえるだろう。

それにしても、今回、人質になった日本人はかなり若く見える一方、風体などから自衛隊員や政府関係者とは思い難い。
外務省筋の正式にイラク入国している人間には該当者はいないとする見解が正しいのであれば、ヨルダン経由などで入国した日本人ということになる。
若いことから、駆け出しのフリージャーナリスト、もしくはボランティアと見るのが打倒であろう。

今年4月の日本人人質事件はいうに及ばず、現在のイラクでは人質女性、イラク駐留英軍撤退を訴え=アルジャジーラ(ロイター10月22日)に見られるように、30年以上イラクに滞在、英国とイラク両国の国籍を取得してNGOで活動していた人間ですら人質にされるような有様だ。
もちろん、政府が救出に全力を尽くし、無事に救出されることが最善の結果ではあるが、そこに自らの意思で乗り込んでいったのだから“自己責任”を適用するしかあるまい。

Posted at 09:15 in 国際 | WriteBacks () | Edit

Oct 26, 2004

安全神話とは何か?

新潟県中越地震により、新幹線が営業運転中にはじめて脱線した(過去に回送中の新幹線が切り替わっていないポイントに突っ込み、脱線したことがある)。
これにより、新幹線の安全神話が揺らいだとする声がある。

新潟中越地震――新幹線、脱線の衝撃(朝日新聞10月25日社説)
[新幹線の安全]「地震対策を再点検しなくては」(読売新聞10月26日社説)

これらは、脱線したことと、橋脚の損傷などから「安全神話が揺らいだ」としている。 しかし、橋脚の損害のほとんどは表面のコンクリートの剥離である。これは、鉄筋保護と表面整形の役割が大きく、強度上はあまり影響のない部分だ。一部橋脚には深刻なダメージがあるようだが(脱線事故の上越新幹線、高架橋に深刻な被害判明(読売新聞10月25日))、JR東日本の「亀裂が入った橋脚は分散しており、橋げた全体の強度には問題はない」というコメントを私は支持する。
つまり、安全性とは、いついかなる時もダメージを受けないなどという非現実的なものではない。40年に一度の天災に対してダメージそのものを受けないなどという設計は技術上も困難であるし、その莫大なコストは乗客に跳ね返ってくる。そうなれば経営そのものにも関わってくるだろう。
極論すれば、モノはいくら壊れてもいいから、人を守るというのが安全性だ。

今回、新幹線が脱線しながらも死傷者がでなかったのは“運がよかった”とするのは、その通りだろう。しかし、そこまでもっていった──いわば「人事を尽して天命を待つ」の人事をやり遂げているからこそ、その運による判定のレベルまでもっていけたのだと思う(例えば、急ブレーキ後脱線であるにも関わらず、団子状に車両が詰まったりはしていないのは技術力ゆえだ)。

もちろん、安全対策そのものは手厚いにこしたことはないのだが、実際問題として、震源付近では高速で走行している新幹線を安全に停止させることは難しい。
つまり、飛行機が常に墜落事故の危険が逃れられないように、新幹線も常に大地震による脱線(転覆)事故の危険からは逃れられない。
ただ、それを現実的なレベルで極小にしているということこそが“新幹線の安全神話”であり、それは今回の件でも証明されたと私は考える(→参考:産経抄(産経新聞10月26日)

追記(10/27)

新幹線脱線 さらなる安全策を講じよ(産経新聞10月27日社説)が私とほぼ同じ意見であった。曰く「これだけの大地震で列車が脱線してなお一・六キロも走って負傷者がゼロというのは、奇跡に近いといえよう。だが、手をこまねいていただけでは奇跡は起こらなかった。日々のたゆまぬ努力を重ねたわが国の鉄道技術の高さが奇跡を生んだのではないか。」

Posted at 09:54 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 25, 2004

新潟県中越地震

10月23日午後5時56分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震があり、同県小千谷市で震度6強を記録するという大地震となった。
いわゆる活断層型地震であり、マグニチュードは6.8ではあるが、震源が地表から20km程度と比較的浅いことから、大きな揺れに繋がったものと思われる。
また、震度6強が三度と余震の規模が大きい。
しかし、逆をいえば、これはエネルギーが分散して発散しているということになるから、一度に放出されていればもっと大きな地震になった可能性もあったところだ。

先のエントリで、災害時の危機管理について記載したが、残念ながら今回も危機管理の、少なくともソフトウェアはうまく回らなかった。
現在の報道でも多数の集落が孤立し、ライフラインが各所で寸断されており、自衛隊の救助活動は不可欠になっていることは判る。しかし、災害派遣要請が出たのは23日午後9時頃。既に震度6強という情報は午後6時30頃までにマスコミでも広く報道されていたところ。ましてや、震源地域は山間部で、先日の台風も考え合わせると、かなり土砂崩れが多くなっていることは、地元の人間であれば容易に想像がついた筈だ。あまりに遅すぎるといえるのではないか。

実は、災害派遣要請を出すべき新潟県知事は、平山征夫新潟県知事は24日までの任期、新知事の泉田裕彦氏(42才で現職最年少知事)が25日から就任という狭間期にあった。23・24が週末であったから、実質的に平山知事は22日で職務終了というような形であり、丁度、23日は事実上の知事不在という状況にあったことが推察され、それが対応の遅れにもつながったのではないかと思われる。
まさに危機管理能力の欠如だろう。

産経新聞10月25日の記事(陸自36分後ヘリ出動 県の要請前に活動)によれば、「事務方と自衛隊との調整が長引いたからだという」が、従来の災害派遣の事例からしても、要請そのものに手間取る理由としてはかなり苦しい。
さしずめ知事不在で、災害派遣の決断をできる人間がおらず、要請はできないけど災害派遣してくれ→それはできない(自衛隊で独断できないのはシビリアンコントロールの基本だ)みたいなやりとりか、新潟県側が手順をまったく理解していなかったとか、そんなくだらぬことではないかと邪推するが……
なにせ、同記事によれば、自衛隊側は6時には運用課長を長とする防衛庁災害対策本部を設置、同32分には最初の陸自ヘリが立川駐屯地から現地に向け離陸。続いて、海上自衛隊の哨戒機、航空自衛隊の救難捜索機も発進。7時には防衛庁災害対策会議(官房審議官主宰)を開催。七時半に陸自2普通科連隊(新潟県上越市高田駐屯地)から三十人の隊員が長岡市、十日町市方面に状況把握のため出発。同45分頃には30普通科連隊(新潟県新発田市新発田駐屯地)から県庁に連絡員を派遣したという。
防衛庁・自衛隊では阪神大震災時以降、内部規則を見直し、陸自の場合「震度5以上で航空ヘリの出動」「震度6以上で隊員の自主派遣」との即応態勢を取っているとのことで、少なくとも最低限の反省は生かされているようだ。

しかし、単体の組織の対応でどうにかなるほど、天災は甘くない。一刻も早く総合的奈危機管理態勢を確立する必要がある。

Posted at 10:43 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 22, 2004

台風23号の猛威

台風の当り年である今年、23号がここ四半世紀で最悪の人的被害をもたらした。
被害拡大の要因としては、長雨と相次ぐ台風の襲来による降雨により、自然・人工の保水力が限界に達していたことがあげられるだろう。新たに降った分は、ほとんどそのまま地表を流れていったということだ。

だが、しばらくの間、台風で大きな被害が出ていなかったことが、慢心をもたらしてはいなかっただろうか? かつて、昭和34年の伊勢湾台風では五千人を超す死者・行方不明者が出た。その事が日本の台風防災を大きく前進させたという教訓があった。 しかし、昭和54年年台風20号を最後に百人を超えるような人的被害がでることはなくなっている。 台風で被害にあうのは運の悪い人、というくらいの感覚が蔓延していなかっただろうか?

今回も田畑などの見回り中に被災した方がいる。 気持ちは解るが、命と引き換えにするような事でないだろう。第一、激しい台風の中で異常を発見したとしても、対処できまい(→参考:産経抄[産経新聞10月22日])。
また、度々報道されている舞鶴の孤立バスにしても、なぜ、このような天気の中、移動を強行したのか。

ハード面を考えても、最近はダムが環境破壊の面ばかりから語られれているが、治水、すなわち防災では大きな役割を担っている。
批判が先行する大型土木事業だが、全国の堤防や砂防なども必要な場所はまだある。

つまるところ、防災戦略を立案しなおす必要がある。
ハード面では、どこまでを対象にするのか。
そして、どんなにハードを整備しても、費用対効果・技術上の問題などから、対応できない規模の天災が襲ってくる可能性はある。
「対応できない」というという事を明確にした上で、それに備えてどのようにして被害を最小限に食い止めるかというソフト面での確立。
これらが急務であろう。

従来、ソフト面は村社会で支えていた側面がある。
長老が、己の経験から危険を察知し、(自主)避難を勧告する。
どこにどのような人間がいるかは、普段のコミュニケーションで熟知。
お年寄りは、村の若者が手助け。
しかし、社会情勢の変化はこうしたソフトを維持できなくしている。

今後は、防災無線だけでなく、携帯電話やGPSなどが使えるエリアも広くなっているのだから、そうしたテクノロジーをとりいれつつ、防災については素人である市長の判断だけでなく、プロ(例えば警察・消防(団)・自衛隊など)側からアクションをおこすことを可能とし、それらを有機的に一元化して活用する態勢の確立が必要だ。
これも、日本では忘れられている危機管理の一環であろう。

Posted at 11:41 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 21, 2004

中国人の政府不信

重慶市で18日午後、1万人以上の群集が政府庁舎を包囲。警察車両を焼く・放火・略奪など騒乱に発展し、警察当局がゴム弾や催涙弾で鎮圧するという事態になったという。

路上口論、1人のウソが発端…重慶で数万人が大騒乱(読売新聞10月20日)
重慶市で騒乱、警官が鎮圧 胡錦濤政権に打撃(共同通信10月20日)

この事件のきっかけというのが、『地元の労働者同士が路上で口論となり、一方が相手を殴ったことが発端。殴った方は市場で働く労働者だったが、その場を逃れようとして「私は(地元政府の)局長だ」とウソをついた』ことから『「市民が政府当局者に殴られた」とのうわさが広』まったことらしい。

元が本当にデマだったかどうかはともかく、こうした噂が広まり、暴動になること自体、中国国民の間に、強い政府不信があることが伺える。
また、かつてと異なり、こうした民衆を政府が抑えることができなくなっているということでもある。

これと、先の“反日感情”を結びつけて考えると、政府が(その場だけで)いくら抑止しようとしたとしても、何かのきっかけで反日感情による大規模な暴動が発生する危険性が高い。
もちろん、それは過度の反日教育による結果なのだから、中国政府がつくりだしたものではあるのだが、コントロールがきかなくなっている。
こうなると、北京五輪といったものだけでなく、中国進出している多数の日本企業についても危険を感じずにはおれない。今のうちに何らかの手をうっておかねば、単に在留邦人だけでなく、経済的にも大打撃をうけることになってしまうだろう。

Posted at 12:05 in 国際 | WriteBacks () | Edit

Oct 20, 2004

米での(日本にとっての)重要法案成立

米で北朝鮮人権法、正式成立(産経新聞10月19日)ということで、日本にとって重要な法案が米で成立した。
この法律は、北朝鮮に日韓の拉致被害者の全面情報開示と、被害者全員の帰国を認めるように要求するとともに、表現や信教の自由などと並び、拉致問題に「実質的な進展」がない限り、食糧など人道支援以外の援助を禁止するという内容が含まれている。

現在、米は北朝鮮へのの重油の提供を停止しており、実質的な影響はないし、大統領判断で人道支援以外の援助も可能になる抜け道も用意されている。
だが、直接、名指しした法律が成立したという意味合いは大きいことは言うまでもない。
これは、家族会と日本政府の大きな外交的成果であるといえよう。
しかし、どうにもマスコミの扱いが小さいのはどういうことか。評価すべきところは評価しなくては、ミスリードするばかりだろう。

読売新聞は[北朝鮮人権法]「拉致解決へ米国からの追い風」(読売新聞10月20日社説)で、社説で取り上げている。
これによれば、北朝鮮からの反発は激しいというのは当たり前(それだけ効果があるということでもあるが)としても、韓国与党ウリ党が「北を刺激する」として、反発の声があがっているとのことだ。韓国の最近の親北化には呆れるばきりである。

Posted at 09:47 in 国際 | WriteBacks () | Edit

Oct 19, 2004

ソフトバンクのホークス買収

豊富な資金でチーム支援 ダイエー買収名乗りの孫氏会見(朝日新聞10月18日)などによれば、ソフトバンクが産業再生機構入りをしたダイエーが保有する球団、福岡ダイエーホークスを買収すると発表した。
現状、ホークスの売却は決定的と見られており、パリーグ会長も「特例認めれば可能」とパ会長=時間的に逼迫、迅速な判断必要に-ダイエー買収(時事通信10月18日)と歓迎の意向のようだ。

買収とはいえ、新規参入と同等の審査は必要になるのだろう。
となれば、Yahooからリンクされている(というかリンクカテゴリがある)アダルトサイトの問題、子会社が作成しているエロゲー専門誌の扱いも、当然。ヒアリングの最中にはとりあげられるのだろうと期待している。
また、ソフトバンクは孫曰く「グループで1兆円の売り上げがあり、ヤフーBBなどの新たな顧客獲得に年間1000億円以上を使っている。その状況からすれば、数十億円の範囲の球団の赤字は大きな数字ではない」というが、三年連続で経常利益は赤字という経営状況でもある。
そういえば、携帯800MHz帯問題をめぐり、総務省の再編方針を不服として行政訴訟も起こしていた

今まで新規参入組が指摘されていたような事が、ことごとく当てはまるような気がするのだが。呑気に歓迎している場合ではあるまい……無論、今までの“指摘”がケチなライブドアイジメではないのならば、だが。

しかし、プロ野球経営に名乗りをあげたのは、これで三社目だ。
近鉄とオリックスの合併というのは、一体、何だったのだろう。

追記

ヤフーは球団経営よりも本業のサービス充実を目指すって、Yahooのマーケティング部長が言ってるんですけど(笑)

Posted at 09:21 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 18, 2004

ゴミで走る自動車?

パンの切れ端から水素生成…サッポロなどが技術を確立(読売新聞10月17日)によれば、食品廃棄物を分解処理する際に、水素を生成する微生物群を使うことで、従来型の生成方式より効率が良く、硫黄分を含まない水素を生成できる技術を確立したという。

一方、マツダ、電動ハイブリッド水素ロータリー車開発-06年実用化へ(日刊工業新聞10月15日)によれば、マツダは水素を燃料とする自動車の実用化の目処をつけたらしい。

ということは、この2つを組み合わせると、生ゴミ(を原料にした水素)で走る車ができるという理屈になる。
そうなれば、発電そのものの環境負荷が高い電気自動車と比べても、かなりエコロジーな車の登場か?

ただ、水素自動車は、事故を起こした時に恐いような気がするのだが、そのあたりはどうなっているのだろうか。

Posted at 09:14 in daiary | WriteBacks () | Edit

Oct 15, 2004

ライブドア潰し発動中

先日、日本プロ野球連盟に加盟申請している楽天とライブドアに対する二度目のヒアリングが行われた。
財務状況を確認するヒアリングと事前に言われていたが、ライブドアに対しては中盤よりアダルトサイト、アダルトソフトについての質問が集中したようだ。巨人の球団代表はソフト自体を持参したり、いかに簡単にアダルトサイトにつながるか、入った先にはどのような画像があるかなど、実際に書類を用意しての追及したという。

堀江社長は「自動的に取り締まるのは技術的に難しく、パトロールは行っているが完全に排除するのは難しい」「製作会社が小さいところなので、ライブドアと書かないと取り扱ってくれないんです」と弁明したそうだ。
なんというか、私は「堀江社長って、正直でいい人だなぁ」と思ってしまった。
ネットをある程度やっている人間であれば、“取締り”が困難であり、Yahooなどでもオークションの管理には苦労しているのは周知の事実だが、それをそのまま口にしてしまうのだから。

対して楽天は「成人確認を厳しくすることで青少年への影響は防げる」と回答したらしいが、大嘘もいいところだ。
せいぜい、年齢確認ページと称されるおためごかし(あなたは18才以上ですか? というヤツだ)をしているくらいである。規約で禁止されているのに、楽天系の無料HPにアダルト情報が掲載されている=パトロールしきれていないのは少し検索すればわかることだ。ライブドアに対しては「巨人が」証拠物件を用意したのに対して、あまりに追及が杜撰で、落差を感じるのが普通だろう。
あるいは事前に楽天とはシナリオをつくってあったのかと疑わせるほどだ。

今回の「追及」については、かつてオリックスが球団譲渡申請した時のことを思い出した。あの時も巨人などから「金貸しはイメージが悪い」などというニュアンスのことを言われていた記憶がある。
アダルトを主業にしているならともかく、手がけている程度、それも企業名からその事を連想しない程度であれば私はなんら問題ないと思う。必要以上の追求は「職業の貴賎」を問うているようにしか見えない(普段は、新聞紙上で差別問題を声高に批判している筈だが)。

そもそも、読売新聞にしたところで、系列の報日本テレビはお色気番組や低俗番組をバンバン流しているし、中央公論新社だってヌードやセックスシーンのある書籍を販売している。報知新聞だって、毎朝、アダルト情報配信中だ。人様をそんなに追及できるほど、高尚な企業だというのだろうか?
そんなにエラそうにするのは、彼らが“飼っている”新聞拡張団を全廃してからにしてほしいものだ。

Posted at 09:32 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 14, 2004

漫画「国が燃える」休載

抗議受け漫画休載 南京大虐殺めぐり集英社(共同通信10月13日)によれば、「週刊ヤングジャンプ」で連載中の本宮ひろ志の「国が燃える」が、抗議により休載されるという。
問題になったのは南京大虐殺や百人切りを事実として描写した点であり、一般読者の他、地方議員グループが「歴史を歪曲(わいきょく)している」と抗議したという。

私は、“いわゆる”南京大虐殺や百人切り競争については「なかった」とする意見をもっている。だが、それとは別に今回の「休載」という措置には納得がいかない。
具体的にどのような形で抗議を受けたのかは定かではないが、抗議を受けたから休載というのでは、安易な言論封殺に繋がる。
抗議を受けても、自分の見解に自信があるならば、それを貫き通すべきだし、間違っていると考え直したのであれば、それを明確に表明すべきだ。
それが、表現者としての本宮氏と、マスコミとしての発行元・講談社の義務であろう。

今回の休載は「まずい事になったから、ほとぼりがさめるまでやりすごそう」という程度のものとしか思えない。このままうやむやにしてしまおうという意図が見える。
とても、責任ある表現者・マスコミの態度には見えない。

それにしても、かつては“左より”の抗議が盛んだったものだが、こうした“右より”の抗議が大きくなるとは、時代も変わったものだ。

追記(2004/10/16)

産経新聞が社説でとりあげていた。

Posted at 09:12 in otaku | WriteBacks () | Edit

Oct 13, 2004

「絶対可憐ブロギング」ソースコード公開

C-WWWの深沢さんが運営されている絶対可憐ブロギングのソースコードが公開されました。

メインとなるのは「特定のキーワードを含むブログサイトを bulkfeed および feedback で RSS Feed 検索し、得られた結果のRSSを取得し、個々のアイテムがまだ取得していないものだったらBlosxom用のエントリファイルを指定されたディレクトリに作成する」という部分で、これをcacheプラグインで表示する、という形になるようです。
Blosxom自体は表示用エンジンとして利用されているということになります。

一般公開するには、何かの形でcronが使えないと(手軽なのはここか?)辛いですが、自宅PCに環境を構築して、自分用ポータルとして構築してもよいかも。
複数キーワードのものをカテゴライズして一括配置できたり、一度検索したサイトへのリンク集が自動的に作成されたりと、単なるRSS Feed検索+RSSリーダより便利かと。

……個人的にRead meに難をいえば、Blosxom側の必須プライグインの情報などがないことでしょうか。

Posted at 09:01 in blosxom | WriteBacks () | Edit

Oct 12, 2004

ライブドア潰し

ライブドアに続いて、楽天がプロ野球球団新設に名乗りをあげたが、それを同じ仙台にぶつけたことで「ライブドア潰しでは?」という憶測を呼んでいる。
マーケティングを考えた場合、確かに仙台というのが“おいしい”候補ではある。
だが、ライブドアが発表済のところに、わざわざぶつけたきたというのが、確かにあやしい。
本拠地をずらしたとしても、2球団が認められると奇数になってしまうから、リーグ運営が困難になることは5球団の時と同じだ。
これでは、最初からライブドアをつぶすつもりだ、というのも頷ける見方である。

一方で、西のダイエーでは、ホークスタウン(福岡ドーム経営会社)から高木社長(ダイエー球団オーナー代行、ダイエー本社社長)が解任されるという事態が発生。セクハラ問題が主な理由とされており、オーナー代行職も辞任するに至った
事実関係はよくわからないが、この時期に急に噴出したというのがきな臭い。
同じく理由にあげられた高木氏著書のホークスタウンによる大量購入問題も、自分会社の社長が著書を出した(出している)場合には、よくある事であり、とりたてて問題になるような事とは思えず、それを理由にせざるをえない事にも引っかかるところがある。

現在、高木氏はダイエー社長として産業再生機構・銀行と対立関係にあることから、そのあたりが仕掛人のようには思える。
ただ、それに野球界(といってもオーナー連中は財界人だったりするわけだが)がのかったという事はないだろうか?

つまり、新規参入2組には「同じ仙台では困るから、両者の間で調整してくれ」といって、時間稼ぎ。
一方で、産業再生機構活用に反対する高木社長の力を弱め、ダイエーを産業再生機構入りさせる。そうなれば、球団は手放さざるをえなくなり、ロッテとの合併という話が見えてくる。
そして、(新規参入組は散々、時間をかけた末に不合格として)めでたく10球団になったところで1リーグ制導入……

ダイエー反高木社長派と楽天を使った大陰謀ということになるのだが、さすがに穿ちすぎだろうか。
だが、そんなことを考えてしまうくらいの「あやしさ」がプロ野球球団オーナーたちにはある。

Posted at 11:55 in 社会 | WriteBacks () | Edit

Oct 07, 2004

My RSS

MyRSS.JPというサイトがあります。
「あらゆるサイトのRSSを配信」とめいうたれている通り、HTMLを巡回して、そこから更新情報のRSSを作成してくれるという無料サービスです。
具体的には、指定したHTMLから、前回巡回時との差分を取得。差分のうち、Aリンクをリンク先、Aタグで囲まれている部分をタイトル(及びリンク先HTMLのTitleタグをタイトルに含むかどうかを指定できる)としてRSSを生成するらしい。

広告をある程度、避けるようにできる(抽出するリンクを「すべて」「取得URLと同じトップ+セカンドドメイン」「取得URLと同じドメイン」と指定できる)などの工夫はありますが、必ずしも綺麗なRSSとしては吐けてはいませんが、RSSリーダでヘッドラインとして取得するには、概ね満足できるレベルです。

このサービスとRSSリーダを組み合わせることで、RSSを生成していないサイトでも一括して更新チェックをすることができるようになり、大変、便利です。

Posted at 09:33 in blosxom | WriteBacks () | Edit

Oct 06, 2004

適材適所の小泉新内閣?

産経新聞10月5日の社説によれば、町村新外相は、いわゆる「A級戦犯」を靖国神社から分祀すべきだとする一部政治家や中国の主張について、「政治権力者が『分祀しなさい』というのは、信教の自由への政治の介入になる」と反対の考えを表明し、小泉首相の靖国参拝を支持。また、対中ODA(政府開発援助)を今後も縮小していく考えを示唆。日朝関係については、拉致事件で誠実な答えが見いだされていくことが正常化交渉に入る前提条件で、その辺をうやむやにして正常化交渉に入ろうという前につんのめった姿勢はまずいとし、経済制裁も考慮に入れるべきだとしたという。

また、同日の記事によれば、中山新文科相は「もっと子どもたちが切磋琢磨(せっさたくま)する風潮を高めたい」「前回、政務次官を拝命してから13年がたつが、日本人が外国人に負けていることを痛感した。頑張らないと日本は大変なことになる。これまでの教育は競争しない方がいいという風潮があった」「現実の社会に出ると非常に厳しい競争にさらされる。ギャップを感じ就職しても辞める人もいる。21世紀の日本が世界の中でごしていくためには、競い合う気持ちが大事だと分からせたい」と述べたという。

町村氏は文相(文科相)時代(第2次橋本改造内閣、第2次森改造内閣)にも教科書問題や教育基本法改正問で毅然とした対応を示していたが、今度もなかなかの主張だ。さすがは父・金五氏以来の福田(安倍─森)派。中山氏も森派であり、福田以来の自民党右派の系譜が守られているようだ。

私は右派であるから指示をするという立場はとらないが、町村、中山両大臣の発言は、至極妥当なものであると考える。
もし、これが本当に実現できるのであれば、森派偏重・郵政民営化推進内閣という小泉新内閣は、それだけでない適材適所を実現していたといえるだろう。

Posted at 13:11 in 政治 | WriteBacks () | Edit

Oct 05, 2004

秀丸エクスプローラー

 有名なテキストエディタに「秀丸エディタ」があります。
 マクロ機能が強力なこともあり、私は愛用しています。
 このソフトのアドインアプリケーションとしてHidemarnet Explorerというものがあります。
 このアプリを使用すると、秀丸エディタでFTPサーバ上にあるテキスト形式ファイルを、シームレスに扱うことができるのです。

 つまり、通常、ファイルの修正なら、「ローカルに残しておいたファイルを開く→編集→保存→FTPソフトでUPLOAD」という手順を踏むところを「FTPサーバのファイルを開く→編集→FTPサーバ上に保存」で済むということなのです。
 もちろん、FTPサーバ上のフォルダを指定することで、新規ファイルを直接、FTPサーバ上に保存することも可能です。

 という機能があるとなると、テキストファイルでエントリを作成していくBlosxomのファイル作成・編集には非常に適しているということになります。
 秀丸エディタ上での作業になるので、ファイルに修正や追記をする場合でも、wikieditishを使うよりもずっと使いやすいことはいうまでもないでしょう。

 特にBlosxomのエントリを秀丸でつくられている方は、一度、試してみることをお勧めします。

Posted at 09:31 in blosxom | WriteBacks () | Edit

Oct 04, 2004

RSS Generator

hail2uのkyoさんが公開されているRSS Generatorというものがあります。
これは、HTMLからRSSを生成してくれるという優れものです。

で、ある掲示板のRSSを作成することに挑戦。
といっても、cronが使えないサーバなので、どうするか考えたあげく、掲示板の書込完了時にあらわれるHTML画面(よくある「書き込みは正常に完了しました」などのメッセージ画面)の中に、imgタグを追加し、リンク先にCGI指定。
また、様々な問題から、plであるソースを、cgi化(print文を省く)。同時に、今回は引数でURLリストファイル名を渡すのではなく、埋め込みにしたので、21行目を削除し、31行目では、直接、ファイル名を記入、$argに引き渡すようにしました。

いささか強引な手法ではありますが、更新するタイミングでRSSを書き換えにいっていることには変わりないですし、きちんと生成できているようで問題なし。 なお、正規表現で指定されている要素(一番目の括弧内がリンクファイル名、二番目の括弧がタイトル名になる)では、書込みをした人の名前までタイトルに取り込むと便利なので、そうしました。

これとRSSリーダの併用をすることで、PULL型だったコンテンツが、PUSH型へと変貌するので、大変に便利。
一般公開せずに、自サイトにだけ使っても管理の手間が省けますね。

Posted at 09:53 in blosxom | WriteBacks () | Edit

Oct 01, 2004

小心者の森

小泉人事で、早速、不満があらわれた。

自派5人入閣の森氏「ありがた迷惑」…各派が首相批判(読売新聞9月30日)

 この中で、森前首相は、挙党体制を築くように進言し、また、自身が出した“閣僚推薦リスト”を無視されたために怒りを爆発させた、とされている。
 が、一方で、こんな報道もある。

補助金削減の削減で徹底抗戦宣言 森氏「命懸けて反対」(産経新聞9月29日)

 この中では森は29日夜の時点で、「29日夜、内閣改造、党役員人事については言及しなかった」とされている。急に怒りをあらわにしたのはなぜだろうか。
 普通、感情的に昂ぶるのは“直後”であって、間があいていることは帰ってあやしい。ましてや、森といえば、体躯とは逆に小心者であることで有名だ。
 となれば、考えられるのは、「森派優遇」に小心者ゆえの保身が働き、「ほかの派閥の不満をやわらげるため、怒って見せた」(読売新聞記事より)という説が説得力がある。
 本人にも“閣僚リスト”を無視されたことに怒りはあると思う。
 しかし、この程度の腹芸ができなくては、派閥の領袖はつとまらないだろう。

Posted at 16:12 in 政治 | WriteBacks () | Edit



[PR]b́s̹ްсt̐E:Ȃ疳ŗVѕݽI